スマホとデスクトップで検索順位が違う?モバイルフレンドリーとは
「会社でデスクトップパソコンで検索している時と、スマホで検索する時、検索結果が違うのはなぜ?」というご質問がありました。
結論から言えば、Googleはパソコンとスマホで検索結果を出し分けています。ですから検索結果が異なるのですが、それに関連して、今年は大きな動きがありそうです。
という訳で、今回と次回で、パソコンとスマホで検索結果が違う理由・・・Googleのモバイルフレンドリーについて解説いたします。
スマホとデスクトップで検索順位が違う?モバイルフレンドリーとは
目次
- 検索結果はみんな違う?パーソナライズド検索
- スマホとデスクトップで検索順位が違う?
- モバイルフレドリーとは
- どうすれば調べられる?モバイルフレンドリーテスト
- まとめ|モバイル・ファースト・インデックスに備えよう
検索結果はみんな違う?パーソナライズド検索
詳しい説明の前に改めて確認いたします。
ご存知の方も多いかと思いますが、実はGoogleの検索結果は、同じキーワードを検索したとしても、検索する1人1人で異なります。
これは、普段、1人1人が検索している傾向やよく見るホームページ、検索したエリアなどによって、Googleが検索結果を出し分けているのです。
つまり、あなたが見ている検索結果は、あなた専用にカスタマイズされているのです。
これをパーソナライズド検索と呼んでいます。
よく、自分で管理しているホームページの検索順位が上がった!と喜んでいたら、他の人が検索すると、全然上位に出ていない・・・なんてことがありますが、その原因がコレです。
※パーソナライズド検索と、その影響を受けないで検索する方法については、近い内にブログ記事にしますね。
先ほどのデスクトップとスマホで検索結果が違うというのも、もちろんパーソナライズド検索の結果の可能性はあります。
同じ人であっても、パソコンとスマホでは検索する内容もシチュエーションも異なるでしょう。
どちらもパーソナライズドされていれば、異なる結果になる可能性はあります。
しかし、今回のケースはパーソナライズド検索の結果ではないと考えられます。
では、何が原因なのでしょうか?
スマホとデスクトップで検索順位が違う?
実際に起こった現象は以下の通りです。
お客さまの情報になりますので、具体的なキーワードは伏せます。
とあるキーワードで検索したところ、パソコンでのGoogle検索は以下の順位になっていました。
- 業界大手の公式サイトのサブページ
- お客さまの公式サイトのサブページ
- お客さまのサテライトサイトのサブページ(1)
- お客さまのサテライトサイトのサブページ(2)
- ポータルサイトのサブページ
5位のポータルサイトを抜いて、2〜4位をお客さまの関連ページが来たのですが、1位がなかなか抜けません。
ちなみに、この結果はパーソナライズド検索の影響を除外して見たもです。
では同じキーワードをスマホで検索するとどうでしょうか?
順位はこうなりました。
- お客さまの公式サイトのサブページ
- お客さまのサテライトサイトのサブページ(1)
- お客さまのサテライトサイトのサブページ(2)
- ポータルサイトのサブページ
- 業界大手の公式サイトのサブページ
なんと、業界大手の公式サイトのサブページが5位に落ちたのです。
デスクトップの検索とスマホの検索で順位が大きく異なるのです。
これは、どうしたことでしょうか?
先に答えを言えば、Googleのモバイルフレンドリーの影響と考えられます。
モバイルフレドリーとは
Googleは2015年4月にモバイルフレンドリーアルゴリズと呼ばれる、検索アルゴリズムを導入しました。
モバイルフレンドリーとは直訳すれば「モバイルに優しい」。
読んで字のごとく、モバイルに優しいホームページ=スマホなどの携帯端末で「見やすい」「使いやすい」ホームページということです。
当初、Googleが行ったことは、モバイルフレンドリーなホームページに対して、検索結果に、このサイトはモバイルフレンドリーですよ、とわかるように表記しただけでした。
やがて、モバイルフレンドリーでないホームページについては、モバイルで検索した際の検索順位を下げるという形に進化します。
つまり、デスクトップでの検索結果は良くても、モバイルで「見ずらい」「使いづらい」サイトは、スマホで検索した時に順位が下げられるのです。
これが、デスクトップ検索とスマホ検索の結果が異なる理由なのです。
どうすれば調べられる?モバイルフレンドリーテスト
今回の事例は、非常にわかりやすい事例です。
この業界大手のホームページは、未だスマホ対応されていません。
それに対し、お客さまのホームページとサテライトサイトは共にスマホ対応済み。
5位のポータルサイトもスマホ対応できています。
モバイルフレンドリーでない1位の業界大手サイトは、この結果、スマホでは5位まで順位を下げているのです。
ちなみに、Googleは親切にもホームページが、モバイルフレンドリーか否かを判定するサービスを提供しています。
調べたいホームページのURLを入れて「テストを実行」をクリックするだけ。
誰でも簡単に調査できますので、気になる方はぜひテストしてみましょう。
▼Googleモバイルフレンドリーテスト
https://search.google.com/search-console/mobile-friendly
もちろん、この業界大手サイトのテスト結果は「モバイルフレンドリーではない」でした。
最近、スマホ対応が進んでいますので、大抵のホームページは問題ないかもしれませんが、もしあなたの会社のホームページのスマホ化されていないようでしたら、早急に手を打った方が良いです。1位から5位程度で済んでいればまだ良いですが、ライバル10社がスマホ対応済みですと、デスクトップで1位を取ってもスマホでは2ページ目に順位が落ちる危険性があります。
まとめ|モバイル・ファースト・インデックスに備えよう
さて、今回はデスクトップとスマホで検索順位が異なる、という話でした。
この原因は、Googleがスマホで「見ずらい」「使いずらい」ページについて、スマホ検索の際の順位を下げていることにあります。
そして今年、実はこれに関して、もっと大きな動きがありそうです。
それが、モバイル・ファースト・インデックスです。
もし、あなたの会社ホームページが未だにスマホ対応を完了していない場合、大変なことになる可能性が高いです。
という訳で、次回はそのモバイル・ファースト・インデックスについて解説します。
→ モバイルファーストインデックスって何?|Google検索2017のトレンド
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インファクト編集部
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