モバイルファーストインデックスって何?|Google検索2017のトレンド

今回のブログ記事です。
前回に引き続き、モバイルフレンドリーの話題です。
この件に関して、今年はGoogleで大きな動きがありそうです。
その名も「モバイルファーストインデックス」。

今回は、この「モバイルファーストインデックス」について初心者向けに解説していきます。

モバイルファーストインデックスって何?|Google検索2017のトレンド

目次

  • モバイルが最優先に?モバイルファーストインデックスって何?
  • モバイルファーストインデックスはいつ実施されるのか?
  • モバイルファーストインデックス対応の注意点
  • まとめ|モバイル対応していれば何も恐れることはない

モバイルが最優先に?モバイルファーストインデックスって何?

さて、前回、Googleはモバイルフレンドリーという基準を持っているという話を書かせていただきました。

その内容は、

  • モバイルフレンドリーとはスマホなどのモバイル端末で「見やすい」「使いやすい」サイトのこと。
  • Googleはパソコン向けのホームページを元に検索結果を決めている。
  • モバイルで検索した際は、モバイルフレンドリーでないサイトは、順位を下げる。

というものでした。
パソコン版の評価を元に、モバイルに対応できていないホームページだけ、スマホ検索の順位を下げる感じです。

この考え方が根本的にひっくり返るのが、今回解説するモバイルファーストインデックスです。
今までは、パソコン版のホームページに対する評価が検索順位の基準になっていました。しかし、このモバイルファーストインデックスでは、モバイル(スマホ)版のホームページが検索順位の評価基準になるとのことです。

つまり、このモバイルファーストインデックスが適応されると、ホームページの検索順位は、パソコン版ではなく、モバイルページを基準に判断されるようになります。
その結果、モバイルフレンドリーでないホームページは、現在、パソコンでの検索順位が高いホームページであっても、検索結果でも順位が低くなる可能性が高い、ということです。

前回、ご紹介したお客さまの事例の場合、業界大手のホームページは、パソコンでも5位になる可能性があると思われます。

もちろん、ユーザーの多くがデスクトップ・パソコンで訪問するから問題ない・・・という会社さんも多いかもしれません。
しかし、スマホ対応していない場合、そのデスクトップでの検索順位が、大幅に下落すれば影響は大きいでしょう。

現在、ユーザーの多くがデスクトップ・パソコンのみの方も、まずはスマホで検索して順位を確認しておく方が無難です。
モバイルファーストインデックスが適応されると、そのスマホで見た順位が、デスクトップにも適応されることになります。

モバイル対応が未対応のホームページは、今の内にちゃんと対応しておくことをオススメします。

モバイルファーストインデックスはいつ実施されるのか?

では、そのモバイルファーストインデックスはいつ実施されるのでしょうか?
未だ、Googleは明確な日程については公表していません。
ですからわかりません。
ただ、同時にGoogleは日程は未定だが、各自に実施すると明言しています。

Googleに詳しい人々の話では、たいていGoogleがこの手の発表を行った場合、4ヶ月から半年後には実施されることが多いそうです。

Googleがモバイルファーストインデックスを明言したのは、2016年11月ですので、早ければ今年の春先、遅くとも夏前には実施されそうです。

なお、実施直前に日程の発表があるかどうか、など不透明です。
どうやら、未だモバイルファーストインデックスの細かな仕様が決まっていない可能性があるのです。

ちなみに、モバイルフレンドリーでない場合、GoogleのSearch Console経由でGoogleが警告があると思われます。
Search Consoleを活用している場合は、定期的にチェックしておくと良いでしょう。

モバイルファーストインデックス対応の注意点

では、さらにいくつか、モバイルファーストインデックスで気をつけるポイントをまとめておきます。

  • モバイルとPC向けで内容を分けているけど
  • モバイルでは省略しているコンテンツは?
  • モバイルではページ分割しているけど
  • 表示速度は?

モバイルとPC向けで内容を分けているけど

これは良くあるパターンかもしれません。
スマホなどでの表示速度をアップさせるためや、使いやすさを改善するために、スマホ向けとPC向けで内容を出し分けることは多々あります。

これについては、Google側の回答としては、それがユーザーのためになるならば問題ないというもののようです。

つまり、パソコンのページはパソコンユーザーにとって使いやすく、スマホページはスマホユーザーに使いやすいものであれば、それをしっかり評価してくれるそうです。

ただ、それが単にSEO的な問題であったり、何か別の要因であれば、問題となるかもしれません。

モバイルでは省略しているコンテンツは?

これも良くあるパターンですよね。
前の項目とも似ていますが、こちらも

スマホページの読み込み速度向上のために、丸ごとコンテンツを省略したり
ページの操作性を向上させるために、サイドメニューを表示させなかったり

多々あります。
これも、スマホ・パソコンのそれぞれのユーザーに対して、それが必要でやっていることであれば、Googleは評価するようです。

例えば、サイドメニューの省略は理にかなっています。

ただ、コンテンツの省略は問題になるかもしれません。
そもそも、パソコンユーザーには見せているのに、スマホユーザーには見せないの?
では、そのコンテンツは最初から不要だったのでは?
必要ならば、スマホユーザーにも見せるべきでは?

とGoogleが判断する可能性があります。
いずれにせよ、スマホユーザーとパソコンユーザーのことを考えて、どうするのがベストなのか?という視点が大切です。

モバイルではページ分割しているけど

これも主に読み込み速度の問題で、長いページを3ページぐらいに分割して表示させるパターンが良くあります。
これについても、ページを分割することが、スマホユーザーに対して適切なのか?
という観点で判断する方が良いでしょう。

ただ、有識者の質問に対するGoogle側の回答を見る限り、スマホでのページ分割に対し、Googleは懐疑的なようです。

パソコン版では1ページで表示させているのは、その必要があるから・・・では、それをスマホで分けて見せるのはなぜ?
スマホでもパソコン版でも必要性は同じなのでは?というのがGoogleの考え方と思われます。

表示速度は?

スマホでの読み込み速度が遅いことは、ユーザーにとっては問題です。
Googleも読み込み速度については、早い方が良い旨を再三表明しています。

しかし、現状ではモバイルファーストインデックスで、表示速度そのものを評価基準にはしないことを、Googleは発表しています。

ただし、表示速度はユーザーの検索体験に大きな影響を与える要素ですから、いずれは評価基準に組み込まれる可能性が高いと思われます。
現在、「ホームページの表示速度が遅い」と感じているようでしたら、今の内に対策をすることをオススメします。

まとめ|モバイル対応していれば何も恐れることはない

さて、前回に続いてモバイルフレンドリーについて解説いたしました。
今回解説したモバイルファーストインデックスについてはGoogleの発表をしっかりとチェックしておいた方が良いでしょう。場合によっては大幅な順位変動が発生する可能性があります。

ただ、モバイル対応が完了していれば、早急に何か手を打たなければならない、ということはありません。そこは安心してください。
逆に、ライバルがモバイル未対応の場合、大きなチャンスになるかもしれません。

しかし、仮にモバイル対応が未対応であったり、途中である場合は要注意です。
モバイルファーストインデックスが実施された途端、検索順位が大幅に下落する・・・そんなことになりかねませんから。

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インファクト編集部

中堅・中小企業売上UP研究所by株式会社インファクト【INFACT】です。WEB&ソーシャルメディアマーケティングを得意とし販売促進支援企業として販促コンサルティングからWEB制作・カタログ・パンフレット制作まで企業の売上アップをサポートします。http://www.infact1.co.jp/
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