ホームページ移管URL(ドメイン)を変えても大丈夫?
今回はお客さまからの質問ネタです。
先日、ホームページやブログのURL(ドメイン)を変更したいけど、問題ありませんか?という質問を受けました。
答えから言えば、「できれば変更しない方が良い」です。
その理由と、どうしても変更しなければならない時の対処方について、解説いたします。
ホームページのURL(ドメイン)を変えても大丈夫?
目次
- ドメインって何ですか?
- ドメインを変えるって?
- ドメインを変えない方が良い2つの理由
- それでもドメインを変えたい時は?
- まとめ|ドメインはホームページの歴史
ドメインって何ですか?
詳しい話の前に、そもそもホームページのURL(ドメイン)って何?という話から。
通常、ホームページを表示するためにURLを入力すると思います。
例えば、インファクトの場合は、
http://www.infact1.co.jp/
となっています。
ドメインというのは、この内、「infact1.co.jp」のことです。
この部分は、メールアドレスにも使われ、インファクトの公式メールアドレスですと、info@infact1.co.jpとなります。
つまり、ドメインというのはホームページの住所であるURLの中核部分のことです。
ちなみに、これに対して「www」の部分は、一般的にホストと呼ばれています。(サービスによって呼び名が違うことがあります)
ドメインを変えるって?
では、ドメインを変えるってどういうことでしょうか?
ホームページのURLですから、そうそう変更することはないでしょう。
それでも、変えたくなる場合は結構あります。
一般的に、ドメイン名は会社名やサービス名に因んで選ばれます。
ですから、会社名やサービス名が変更になると、場合によってはドメイン名とホームページのURLが異なってしまい違和感を感じることがあります。
そのような場合、ドメイン名を変更したくなるでしょう。
では、ドメインを変えることは簡単にできるものなのか?
使っているシステムにもよりますが、作業としてはそんなに難しいことではありません。
しかし、ドメインを変更することは次の2つの理由からオススメしません。
ドメインを変えない方が良い2つの理由
一度決めたドメインを変更しない方が良い理由としては、以下の2つがあります。
1つ目の理由は、ホームページやブログのURLは、さまざまな場所に記載され、多くのお客さまが認識している可能性が高いことが挙げられます。
通常、URLは、名刺やチラシ、会社パンフレットなど、多くの紙モノに記載されています。
もちろん、関連するホームページや、協力会社などのホームページなど、WEB上にも多く書かれています。
何よりも、お客さまが(特にお得意さまはそうですが)、そのURLを自身のパソコンでお気に入りに登録していることもあります。
URLを変えるということは、これらのすでに書かれている、記録されているURLを全て変更しなければならないことを意味します。
紙モノであれば、予算次第で可能ですが、WEB上やお客さまのパソコンのお気に入りの情報まで変えるのは大変です。
ただ、これはリダイレクトといって、古いURLが表示された場合、新しいURLへ強制的に切り替える設定方法がありますので、それを使えばある程度影響を抑えることはできます。
2つ目の理由は、SEOの問題です。
そして、こちらの方がより重要です。
実は、SEOの評価は、URL(ドメイン)についてきます。
これを変更するということは、極端な話、SEOを一からやり直すことになるのです。
特に検索から多くのお客さまを集客できるホームページやブログの場合、そのお客さまを一旦失うことになりかねません。
また、同じ内容で新しいホームページやブログを作ったとしても、以前のように検索からお客さんが来るという保証もありません。
場合によって、まったく集客できるなくリスクもあるのです。
この2点から、URL(ドメイン)を変更することはオススメできません。
もっとも、現在のホームページやブログが、ほとんど誰からも見られていない、休眠状態です、といった場合は、気にすることはないですが。
それでもドメインを変えたい時は?
ただ、それでも、どうしてもURL(ドメイン)を変更したい時もあると思います。
その際、リスクを最小限に抑える方法がありますので、ご紹介いたします。
- ホームページ・ブログの構造は変えない
- 301リダイレクトを全てのページに設定する
- Google Search Consoleで変更を報告する
1)ホームページ・ブログの構造は変えない
まず、これは非常に大切です。
特に現在SEOが上手くいっている場合、その要素がGoogleの評価を得ているか正確なところは誰にも判断できません。
URL(ドメイン)を変更する際に、古くなったページを無くしたら、検索の評価がグッと下がったなんて話もあります。
ただでさえ、URL(ドメイン)の変更にはリスクがありますので、そのリスクは最小限に抑えたいところ。
なるべく、ホームページ・ブログの構造は変えない方が安全でしょう。
もちろん、タイトルやディスクリプションなど、現在の状況が明らかに不適合な場合は、修正した方が良いですが。
2)301リダイレクトを全てのページに設定する
次に、引っ越しした全てのページに対して、301リダイレクトというリダイレクト設定を行ってください。
先ほど、少し説明しましたが、古いURL(引っ越し前のURL)が表示された場合、新しいURL(引っ越し後のURL)を表示するリダイレクトという機能があります。
ドメインの引っ越し方法によってはできない場合もありますが、リスクを減らすためには、ぜひ、全てのページでリダイレクトの設定をするようにしましょう。
また、引っ越しが恒久的なものである場合は、301リダイレクトという方法にすることをGoogleは推奨しています。
なお、これは素人に難しい作業ですので、引っ越しを行う業者さんにお任せした方が良いです。
詳しくは、Googleのヘルプにありますので、参照してください。
3)Google Search Consoleで変更を報告する
Googleでは、Google Search Console(旧ウェブマスターツール)を使って、URLを引っ越したことを報告することができます。
「アドレス変更」という機能なのですが、仮に上の2つができなかった場合でも、これだけは実施することをオススメします。
こちらも、Googleのヘルプに方法が記載されていますので、ご確認ください。
この3つの作業を行えば、かなり割合で、元のホームページ・ブログのSEO的な評価を受け継ぐことができると言われています。
ただし、100%受け継ぐことはできないといわれておりますし、ちゃんと設定しても、変更の際に順位が大幅に下がり、そのまま戻ってこないことも良くあります。
また、正当にSEOの評価を受け継ぐことができたとしても、引っ越しの際に順位が大幅に下がり、そこから徐々に回復するといってケースも多々あります。
ですから、URL(ドメイン)の変更は慎重に行うようにしましょう。
まとめ|ドメインはホームページの歴史
ここまで、URL(ドメイン)の変更・引っ越しについてまとめてきました。
URL(ドメイン)は、いわば、そのホームページ・ブログの歴史そのものです。
特に一度獲得したSEO的な評価は、URL(ドメイン)についてきます。
また、本文では触れませんでしたが、SNSの評価(Facebookの「いいね」など)もURL(ドメイン)についてきます。
URL(ドメイン)の変更・引っ越しは、それらの歴史が一旦ゼロになるリスクがあります。
そこを十分に考えてから、実施するようにしましょう。
もちろん、最初に決める時に、安易に決めない方で、慎重に検討することをオススメします。
インファクト編集部
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