施工事例(Before/After)ページの作り方|ホームページの基本

何かモノを購入したり、サービスを利用する時、実際、それってどうなんだろう?って誰しも思うこと。
特に、注文住宅やリフォームでは尚更でしょう。

だからこそ、大切なのが施工事例。
現物を直接見せることは難しい場合もありますから、施工事例をしっかり作り込んで、お客さんの不安を和らげることがオススメです。

という訳で、今回のブログ記事は、工務店さんや建築設計事務所さん向けに、ホームページ・ブログの最重要コンテンツである、「施工事例」の作り方について、書かせていただきます。

施工事例(Before/After)ページの作り方|ホームページの基本

目次

  • 施工事例は最重要コンテンツ
  • 施工事例はSEOに効果的
  • 集客につながる施工事例の構成
    1)お客さまの希望
    2)施工前(Before)
    3)提案内容
    4)施工中の様子
    5)施工後(After)
    6)お客さまの感想
    7)担当者のコメント
    8)まとめ
    9)関連記事への誘導
  • まとめ|施工事例作成には現場の協力が不可欠

施工事例は最重要コンテンツ

さて、工務店さんや建築設計事務所さんのホームページやブログで、最も重要なコンテンツ(ページの内容)は何でしょうか?

もちろん、職人さんや設計士さんの紹介、サービス内容や仕事への想いなども大切です。
しかし、「集客」という点では、まずは何をおいても「施工事例」が大切です。

施工事例は、

  • 実際に仕事をしている証明
  • 実績のアピール
  • 仕事のやり方や成果物の理解

といった効果が得られます。
特に、直接お客さんと会って話す訳ではないホームページやブログでは、「本当に仕事をしているのか?」をお客さんは不安に思っているハズです。
施工事例を見せることで、その不安を払拭できます。

もちろん、冒頭で書いた通り、多くのお客さんは「実際のところ、どうなのよ」と思っていることでしょう。
その時に、全く施工事例が無いと、そもそも、どんな家を作るのか?どんなリフォームをする会社なのか?わかりません。わからないものは、お客さんも選ぶことはできないでしょう。

特に、注文住宅やリフォームは、かなり高額になります。そして、実際に自分たちで住む訳ですから、お客さんは尚更、慎重になるでしょう。

もし、あなたが自分自身を家を建てる時、どんな家を建てる人か、全くわからないところに依頼するでしょうか?
そう考えれば、施工事例の重要性をご理解いただけることと思います。

施工事例はSEOに効果的

施工事例はさらにSEOにも重要です。
SEOつまり検索エンジン(GoogleやYahoo!)の対策に効果的なのです。

施工事例のページには、建てた家やリフォームの内容、お客さんの住んでいるエリアの情報など、さまざまな情報が含まれます。
そこには、地元で工務店や建築設計事務所を探している人が検索するキーワードが多く含まれます。

その結果、検索結果に、施工事例のページがヒット。注文住宅やリフォームを考えている検索者が、施工事例のページに直接、訪問する可能性が出てきます。
今まさに検討しているお客さんが施工事例のページを見る訳ですから、有望な見込み客さんになってくれる可能性が高いでしょう。

とはいえ、施工後の写真だけでは、なかなか反応につながりません。
施工事例を集客につなげるには、それなりに充実した内容が必要です。

以下、集客につながる施工事例の構成について解説していきましょう。

集客につながる施工事例の構成

集客につながる施工事例としては、以下のような構成をオススメします。

  • 1)お客さまの希望
  • 2)施工前(Before)
  • 3)提案内容
  • 4)施工中の様子
  • 5)施工後(After)
  • 6)お客さまの感想
  • 7)担当者のコメント
  • 8)まとめ
  • 9)関連記事への誘導

それでは、それぞれ細かく見ていきましょう。

1)お客さまの希望

もちろん、ページのスタートは、施工後のお客さんの住宅写真がオススメです。
できれば、笑顔の施主さん家族が一緒に写っている写真だと最高です。

その後、まずはこれ「お客さまの希望」から始めましょう。

仕事を依頼してきた時に、お客さんが実際、どのような希望を持っていたのか?
あるいは、現状にどのような不満や問題点を持っていたのか?

可能であれば、お客さまのコメントを直接書いていきましょう。

2)施工前(Before)

お客さまのご希望や悩み・問題点に合わせて、リフォームであれば、施工前(Before)をしっかりと説明しましょう。

写真はもちろん必須ですが、その上で、どういった状態だったのか?について、プロの目で解説してください。(目線はプロでも、解説の文章は素人にわかりやすく書いてくださいね)

写真があれば十分だろう・・・と思われるかもしれません。
確かに、写真を見れば、「古い」「傷んでそう」「良くなさそう」は伝わります。

しかし、どういった所が問題なのか?プロが見れば一目瞭然でも素人はそうは行きません。
解説がないと、本当のところは素人には伝わらないのです。

施工前に、施主さんに現場の状況を説明するつもりで、具体的に解説しましょう。

3)提案内容

ここまでしっかりと書いてあれば、お客さんの抱える問題点・課題が明確になっているハズです。

その上で、お客さんに提案した、提案内容を解説しましょう。
問題点や課題を受けての解説ですから、素人にも理解しやすいハズです。

また、ここをしっかり書くことで、お客さんに対し、

  • 住宅づくりやリフォームに対する御社の考え方
  • 実際の仕事に進め方
  • どういった家造りをするのか

といった情報が伝わります。

もちろん、提案した際に、イメージ画や設計図をお見せするでしょうから、その画像も載せましょう。

4)施工中の様子

案外忘れがちですが、これもあった方が良い内容です。

よくある施工事例のパターンでは、施工前と施工後の家だけの写真が並んでいるもの。
もちろん、それだけでも十分ですが、実際に作業している風景があると、お客さんがよりリアルにイメージできます。

リフォームにせよ、注文住宅にせよ、施工中の施主さんは、なかなか現場を見ることをできません。
ですから、施工風景は、とても気になる情報でしょう。

また、施工風景には、必ず職人さんを含めた写真を使用しましょう。

建物だけの写真が整然と並んだだけの施工事例を、よく見かけますが、かなり寒々とした印象になります。
その点、人が写真に写っていると、それだけで温かみを感じます。

施工中の写真は、さりげなく人の写った写真を増やせます。
施工事例のページ全体から、温かみが感じられるようになりますので、オススメです。

5)施工後(After)

施工事例ページでもっとも大切な部分です。
これが無い施工事例ページはないでしょう。

完成後の写真を並べるだけでも良いですが、「施工前(Before)」と同様、必ず解説の文章を入れましょう。
写真だけですと、「キレイになった」・・・施工前よりも良くなったことはわかります。
しかし、

  • 具体的にどこがどのように良くなったのか?
  • それによって施主さんのお悩みが解消したのか?

までは伝わりません。

「お客さまの希望」や「施工前(Before)」の内容と合わせて、お客さまの悩みが解決できたことを、しっかりと書くようにしましょう。
もちろん、プロの目線で、しかし、文章は素人にわかりやすく書くことを忘れないでください。

新築住宅の場合は、

  • 施主さんがどこにこだわっていたのか?
  • それをどのように実現したのか?

を、しっかりと解説しましょう。

6)お客さまの感想

これは非常に大切な部分です。

実際に、この家を建てた人、リフォームをした施主さんは、どう感じているのだろう?
施工事例を見るお客さんにとって、最も気になる情報の1つでしょう。

施工後は手書きのアンケートをもらったり、あるいはインタビューをして、お客さまの声を集めるようにしましょう。
その際は、ホームページで使用することの許可も合わせてもらってください。

アンケートであれば、「ホームページで使用して良い/匿名ならOK/NG」といった項目を設けて◯をつけてもらいましょう。

また、できればお客さまの写真も掲載しましょう。
オススメは、施工後の住宅の前で、職人さんと施主さんが並んで、にっこり笑っている写真です。
それが難しい場合でも、なるべく人と建物が一緒に写った写真を使うようにしましょう。

なお、手書きのアンケートをお客さんからもらっている場合は、それを文字起こしするだけでなく、画像にして貼り付けるのもオススメです。

7)担当者のコメント

営業、設計、施工・・・いろいろなスタッフが関わっていると思います。
その内、最低でも1人、できれば複数人、今回の施工に関するコメントを入れるようにしましょう。

特に、お客さまの希望を実現するために、どのような工夫をしたのか?といった話や、お客さまへの思いをしっかりと書くようにしましょう。

そうすることで、スタッフの人となりが読者に伝わると同時に、家を作る上での考え方も伝わります。

もちろん、スタッフの笑顔の写真も一緒にあるとなお、良いです。

8)まとめ

これでほぼ完成ですが、最後にポイントをまとめると良いです。

・お客さまの悩み・希望
・どのように解決したのか?
・今、どのようになっているのか?

といった部分を簡潔に書きましょう。

9)関連記事への誘導

最後に、類似の施工事例や、読者が興味を持つようなページが他にあるようでしたら、それらのページへの誘導を行いましょう。
特に、施工事例を読まれる方は、できる限り多くの事例を知りたいハズです。
関連する事例が複数あるようでしたら、特にオススメの事例3つぐらいにリンクしてあげましょう。

ブログなどで、カテゴリでまとめられるようでしたら、カテゴリに誘導するのも1つの方法です。

まとめ|施工事例作成には現場の協力が不可欠

以上、施工事例ページの構成についてまとめました。
ここまで必要なの?と思われるかもしれません。
全ての情報を用意することは難しいでしょうから、できるものだけで十分です。

しかし、自分がお客さんだったら?ということを考えてみてください。
実際にどのような仕事をするのか?できる限り詳しく知りたくなりませんか?

もちろん、充実した施工事例を作るには、さまざまな素材が必要です。
施工前の写真や施工中、施工後の写真はもちろん、お客さんの写真にスタッフの写真。
お客さんとスタッフのコメントも必要です。
そして、詳しい説明を書くためのは、スタッフからのヒアリングも必要でしょう。

これには、現場の協力が必要不可欠です。
施工事例の意義や、それがどのように集客の役に立つのか?を詳しく説明した上で、これらの情報を集められるように、現場の方からの協力を得やすい環境を整えましょう。
ある意味、仕事の1つとして義務にしてしまうのも1つの方法です。
また、施工事例の素材を集めてきたスタッフは積極的に褒めるといったことも大切でしょう。
施工事例から集客につながったら、そのことも現場に共有し、ちゃんとお礼をするようにしましょう。

スタッフ一丸となって作り上げていく体制にすることが、施工事例を充実させる最も大切なポイントです。

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インファクト編集部

中堅・中小企業売上UP研究所by株式会社インファクト【INFACT】です。WEB&ソーシャルメディアマーケティングを得意とし販売促進支援企業として販促コンサルティングからWEB制作・カタログ・パンフレット制作まで企業の売上アップをサポートします。http://www.infact1.co.jp/
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