「ものの見方、考え方」とは自分自身の「感じ方」である!

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「ものの見方、考え方」実はこれを一言で言うと「感じ方」ということにな る。
考え方などと言う言葉が入っているので、アタマで考えることかと勘違い されそうだが、ここで言うのは心でどう感じるかであってアタマで考えるレベ ルのことではない。
現代のスポーツは科学的理論が確立された世界だ。
トレーニングから試合ま で、今は理に適った方法論が明確に規定されており、以前のようにやみくもに 根性論を振りかざすようなことはしなくなった。
ではほぼ同等の運動能力の選手が、理論通りのトレーニングや練習をし理論通り試合をしたとき、勝敗のカギとなるものはなんだろうか。
ちょっと難しい問題で、これは統計や科学で解明できることではないが、成功者の姿にそのヒントはある。

理屈など関係なく感じて動くから感動が生まれる

1995年1月全豪オープンテニス準決勝、フリンダースパークのセンターコー トで戦っていた王者ピート・サンプラスは、ランキング世界 1位らしからぬ不 調に苦しめられていた。
格下のジム・クーリエに 手こずり、試合は第5セット にまでもつれ込んでいたのだ。
実はそれには理由があった。
彼の長年のコーチであり友人でもあったティ ム・ガリクソンが、大会中に倒れ悪性の脳腫瘍であることがわかったのだ。
これには、普段冷静で感情を表に出さないサンプラスもさすがに参っていた。
それが試合に影響していたのだ。
ところが、その第5セットの冒頭に観客の一人が声援を送った。
「コーチのために頑張れ!コーチも応援してるんだぞ!」 この一言が、かつて誰も見たことのないサンプラスの姿を引き出すことになっ た。
余りにも冷静すぎて「退屈の王者」と揶揄されていたサンプラスが、 この一 言になんとコート上で泣きだしたのだ。
自分の大事なコーチが大病に苦しんで いる時に、こんな不様な試合をしている自らの不甲斐なさに悔し涙が堪えられ なくなったのだ。
そしてここからドラマが始まった。
涙を拭いながらトスを上げラケットも折 れよとばかり渾身の力で打ったサーブが相手クーリエのコートに火花を散らす ように突き刺さって行く。
それまで精彩を欠いていた サンプラスに力が漲り、 ついにこの試合をものにしたのだ。
正しい理屈を説明されると、人は理解する。では理解したから、人は動くの かというと決してそんなことはない。
人は理解していても反対のことをしてい ることが多くある。
「おっしゃることはよくわかりました」は、わかったけど動かないという意味 だ。
ところが人は感じると動く。
「コーチのために」という言葉は説明ではなく 説得力のある言葉だ。
説得されると人は理解ではなく納得する。
納得した人 は、理屈など関係なく動き出す。
これを感じて動くから「感動」という。
サン プラスの勝利は感動から生まれたのだ。

「素直な心」が成功の第二番目のカギになる

ものごとに感動する、感謝する、ありのままに感じる「素直な心」を引き出した時、誰でも素晴らしい力を発揮する。
大人から見て、子どもたちがとても輝いて見えるのは純粋な感性が迸り出る素晴らしさを彼らの中に見るからだ。
素晴らしい成果というのは、ほとんど理屈の限界を超えたところに到達して いる。
3KMのレジェンド葛西選手が飛び続けられる力は、多くの人々への感謝と夢 を純粋に追いかける少年のような感性から生まれている。
ものの見方、考え方の成功パターンその二は、理屈や経験などのプリズムで 屈折させずに、まっすぐ受け止めること、感じることだ。「素直な心」という 言葉に象徴される状態まで心を解き放っていくことこそが、成功の 第二番目の カギなのである。

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インファクト編集部

中堅・中小企業売上UP研究所by株式会社インファクト【INFACT】です。WEB&ソーシャルメディアマーケティングを得意とし販売促進支援企業として販促コンサルティングからWEB制作・カタログ・パンフレット制作まで企業の売上アップをサポートします。http://www.infact1.co.jp/
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