ベトナムの正月(テト)の過ごし方
おはようございます。ベトナムリーダーのチャンです。
日本のお正月が終わりましたがベトナムの正月はまだ先です。後1ヶ月ですが、みんなはお正月を迎える準備でそわそわしてきます。
さて、今回の記事でベトナムのお正月について紹介したいと思います。
- ベトナムのお正月
- テトの飾り
- テトの過ごし方
- まとめ
ベトナムのお正月
ベトナムのお正月はテトと言います。テトは旧暦に基づいて決められますので、一定ではなく、毎年変わりますが大体1月後半から2月半ばまでの間にあたります。土日も含めて大体1週間のお休みとなります。
ベトナムでは、テト休みは一番長い休みなので、テトには、どんなに忙しくても、家族のみんなと集まって、一緒にテト休みをのんびり過ごす習慣があります。テトが近づくと、テトの花などの飾り物とお菓子、果物が道でたくさん並んで売りますので、見るだけでテトの雰囲気をいっぱい感じられるほど街がとても騒ぎます。
テトは旧暦の12月30日の0時から始まりますが、一番テトの雰囲気を感じるのはテト準備の段階です。テトの前に家族のみんなで大掃除をしたり、テトの飾りをしたり、料理の準備と買い物をしたりして、とても楽しいです。しかし、一年に一回しかないという考えで無駄にお金を使ってしまう傾向がありますので、テトの前にお金を節約しないと困りますので、要注意です。(笑)
テトの飾り
テトについて言えば、欠かせない物としては花、バンチュン(モチ米料理)、伝統的なお菓子と5種類果物のセットです。
テトを祝う花だと、北部ではピンクの桃の花、南部では黄色の梅の花を家の玄関と中に飾ります。
その他、大きな花瓶を家の真ん中に置いて、好きな花を飾る家も多いです。
そして、テトの代表的な食べ物としてはバンチュンというモチ米料理です。テトには、どの家に行っても、一緒にご飯を食べると必ずバンチュンがでます。昔、テトになると、家族のみんなと近所の人々で一緒にバンチュンを作り、大きな鍋を囲んで、バンチュンをゆでながら楽しく話す習慣がありますが、最近、店へ行けば簡単に買えるので、この習慣がだんだんなくなりますのでちょっと寂しいです。
また、テトのお菓子について言えば、ムットという伝統的なお菓子が挙げられます。ムットはハスの実、瓜などいろいろな種類があります。最近はムットの代わりにチョコレートなど他のお菓子をテトのお菓子として使うのは普通になっています。
あと、テトの果物ですが、各家族では、祖先へ贈るものとして5種類の果物があります。北部では、ただ赤い果物を優先して、異なる5種類の果物を綺麗に並べて供えますが、南部では選び方はちょっと違います。
しゃかがしら(願うことが願えるという意味)、ココナッツとパパイヤとマンゴ(十分に使うという意味)の盛り合わせは新年1年中満足な生活を過ごせるという願いが願える意味で、テトの果物のセットとなります。
テトの過ごし方
テトの30日には、家族のみんなは新年を迎えるために夜0時まで待ちます。
0時の前に、今年に福を持たせる生まれ年の人がいれば(いなければ、誰か合う人を指定する)、必ず家の外にいて、どこかで木の芽を切って、0時になったら木の芽を持って、家に入るという習慣があります。
新年に木の芽を家に持って入るのは福禄を齎すという意味です。その後、祖先への行事が終わった後、家族のみんなで一緒にワインを飲んだり、少し食べたりして、お祝いします。その時、お年玉を渡す習慣もあります。基本的には、目上から目下の人、またはおばあさん、おじいさんの年をとった人へ、赤や金色の袋に入れて贈ります。その後、寝るか近所の家にお祝いに行きます。
テト元旦から3日までは親族訪問、近所訪問、お寺参りなどをやります。テトには、団体でそれぞれの家へ訪問に行ってお祝いする習慣があります。
誰かの家へ行っても、必ずワインとかお酒を少し飲んで、5、10分話した後、また別の家に行きますので、訪問が全部終わったら、みんなちょっと酔っ払った状態で自分の家へ帰ります。若い者達は外で遊んでたり、誰かの家で集合して、飲んだり食べたりカラオケしたりします。
3日には親族を誘って、長男の家で集まって、祖先への行事を行って、一緒に飲んだり食べたりした後はテトの終わりです。
まとめ
ベトナムでは、結婚している女性はテトになると主人の実家で主人の父母とテトを過ごすのが基本となります。
自分の故郷に絶対帰られないというわけではないですが、家族によって、今年のテトに主人の故郷へ帰れば、来年自分の故郷へ帰るもしくは2、3年に1回自分の故郷へ帰ることとなります。
今年のテトは5年ぶりに自分の実家で父母と一緒にテトを過ごせますので、すごく嬉しいです。楽しみにしています。(笑)
日本だとちょっと遅いですが、みなさま新年明けましておめでとうございます。
昨年は本当にお世話になりました。今年も引き続きよろしくお願いいたします。
インファクト編集部
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