Wikipediaの画像を引用する方法!知っておきたいルールと権限
オフィスから山の紅葉が少しずつですが見えはじめ、本格的に秋を感じております。
個人的にはそろそろ日常的におでんが食べたくなる時期です…。
さて、私たちにとって当たり前のWeb情報源「Wikipedia(ウィキペディア)」。
普段何気なく使われている方も多いのではないでしょうか?なんだかんだでWikipediaの画像が一番分かりやすかったりすることもありますよね。
そんなWikipediaに掲載されている画像をブログや自社メディアで使いたい!という時、「Wikipedia自体フリーソースだし取ってもいいかな?」と思いませんか?
実はWikipediaの画像使用にも色々とルールが存在していて、どれでも勝手に引用していいとは限りません。そこで、今回はWikipediaの画像引用に関する必須ルールについてご紹介します!
Wikipediaの画像は無断で使用してもいい?
結論から言うと「自由に使用していいものもある!けれど、そうではないものについてはルール確認が必要」です。
では、その区別はどんな仕組みによって付いているのでしょうか?次では知っておけば必ず役立つ「クリエイティブ・コモンズ(CC)」と「ウィキメディア・コモンズ」についてお話しします。
画像引用できて超便利!「クリエイティブ・コモンズ(CC)」
【必見】CCを知っておこう!
クリエイティブ・コモンズとは、クリエイティブ・コモンズ・ライセンス(CCライセンス)を提供している国際的非営利組織とそのプロジェクトの総称です。
各国の著作権法に則った活動が行われており、日本においてはクリエイティブ・コモンズ・ジャパンが日本の著作権法に準拠した規定を設けています。
かいつまむと「規則を守れば使用者はいちいち使用申請せずに画像を使える」という意味です。著作物を使用する場合のルールを定めてくれている大変便利な機能がこのCCなんですね!
画像を利用する際の基本となるライセンスは全部で4つ存在します。
詳しくはこちらをご覧ください:クリエイティブ・コモンズ・ライセンスとは
二次利用する際にはコレに注意!
二次利用は可能なのですが、利用する際にはその画像がWikipediaからもらってきたものだと明記することを忘れてはなりません。
小さくてもよいので、ファイル名と作者名も記載しておきましょう。
実際の引用方法についてはこちらから:
簡単!クリエイティブ・コモンズが記載された画像の使用方法
自由に使ってOK!権利が放棄された「CC0」って?
作者の意図にかかわらず、著作権に関する法律では作品・データベースの著作権は自動的に保護されるようになっています。
「それらの権利を望まない人が、法的に可能な限りの権利を放棄できるための方法」を提供しているのが「CC0」というものです。
作品の制作者や所有者が作品に対してCC0を適用すれば、法的な意味において、その作品はその人たちのものではなくなります。そしてその作品は、方法・目的にかかわらず、誰もがどんな形であっても使用できる状態になります。なんと商用利用も可能です!
ただし、他の権利が残っている場合や作品の利用法による制約が発生する場合もありますので、CC0は「いかなる権利も保有しない」選択肢だと考えてください。
ちなみに、ライセンスフリーの画像をGoogle画像検索で見つけることができる、
大変便利な方法についてはこちらからどうぞ:
「Google画像検索でライセンスフリー素材を探す方法」
ウィキメディア・コモンズを活用しよう!
ウィキメディア・コモンズとは、自由に使えるメディアファイルを5000万本以上も集積する、誰でも参加できるデータベースプロジェクトです。
ウィキメディア・プロジェクトのサイト上にあるコンテンツの大半はウィキメディア財団が所有するものではなく、コンテンツ作成者自身が個別にライセンスを所持しています。
しかし、ほとんどのコンテンツは、それぞれが提供の際に与えられている特定のライセンスの条件を守る範囲で、個別の許諾無くフリーに再利用可能です。どのような再利用を考えているかによりますが、たいていの場合は権利所有者から個別に利用許諾を得る必要はないです。
各ファイルに与えられた著作権やライセンス情報は正確なものであると見なされていることがほとんどですが、ウィキメディア財団は著作権状態について一切の保証をしていません!(ライセンス条件の正確性についても同様。) ですから、コモンズのファイルを再利用する場合にはコモンズ以外の場所から入手する場合と同様、各ファイルの著作権状態は自身で判断しなければなりません。
大変便利でありがたいウェブサイトですので、是非活用していきたいですね!
ウィキメディア・コモンズはこちらから:ウィキメディア・コモンズ
まとめ
通常、著作物の利用許可を得るには非常に手間がかかります。
それを円滑に行うためのルールが、CCというわけです。使用したい側も、「作品を使いたいけれど、黙って使っていいのかな?」と悩む必要がなくなります。
これを知っておくだけで使用できる画像の数が一気に増え、ブログなどのコンテンツ幅も広がるので、是非覚えておきたいですね!
滝沢 きり
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