ニッチなキーワードでブログ記事を書いても無駄?

本日のブログですが、今回もお客様からの質問にお答えするブログ記事です。
先日、お客様より
「ニッチなキーワードでブログ記事を書くことに意味はありますか?」
というご質問を頂戴しました。
結論から言えば、
「大いに意味があります。むしろ、そういった記事をどんどん書きましょう」
ということになります。
以下、ニッチなキーワードの考え方について、解説していきます。
ニッチなキーワードでブログ記事を書いても無駄?
目次
- ニッチなキーワードって何?
- アクセスアップよりも見込み度で考える
- ニッチなキーワードでロングテールを狙う
- 見込み度の高いニッチキーワードのパターン
- まとめ
ニッチなキーワードって何?
では、まず初めに、そもそも論から。
「ニッチなキーワード」「ニッチキーワード」とは何か?
という話です。
ニッチというのは、広義では「隙間」を意味します。
WEBマーケティングでは、一般的に「ビッグキーワード」の隙間にあるキーワードという意味で使われます。
いわゆる「ビッグキーワード」とは検索数が多く、上位表示できれば、数多くのアクセス数を見込め、売上アップに直結するキーワードのことです。
当然ですが、ライバル企業やいわゆるアフィリエイターたちを含め、誰もが狙ってくるキーワードですから、検索で上位表示を狙うのが非常に難しいキーワードと言えます。
対して、ニッチキーワードは、「ビッグキーワード」と比べ検索数はかなり少ないが、狙っているライバルが少ない「隙間」キーワードのこと。
ライバルが少ないため、比較的、上位表示させやすいキーワードといえます。
例えば、1日に1000アクセス集めたい場合ですが、
- 上位表示できれば1日1000アクセス見込めるが難易度の高いキーワードを1つ狙う
=ビッグキーワードで上位表示をがんばる - 難易度は低いが1日10アクセス見込めるキーワードを100狙う
=ニッチキーワードでページ作りをがんばる
のどちらで行くか?を考えてみましょう。
ビッグキーワードの場合、いくら頑張っても上位表示ができなければ、その努力は無駄になってしまいます。しかも、その確率はかなり高いでしょう。
逆に、ニッチキーワードであれば、ページ数をたくさん作る必要があるため、アクセスアップには時間はかかります。しかし、1つの1つのキーワードの難易度は低いため、努力すればアクセスアップにつながる可能性が非常に高いです。チリも積もれば山となるではありませんが、ブログ記事1つ1つでニッチなキーワードを狙うことで、ブログ全体のアクセスアップを行えるのです。
ただ、会社やサービスのブログ記事の場合、アフィリエイターのようにアクセスアップ=広告収入増という単純な考え方ではない部分が実は重要です。
アクセスアップよりも見込み度で考える
ニッチなキーワードを狙う真の意味は、アクセス数ではなく「見込み度」にあります。
例えば、以下のキーワードを見てください。検索数はGoogleのキーワードプランナーによるもので、1ヶ月の平均検索数ということになります。
「結婚式 二次会」検索数:27,100
「結婚式 二次会 会場」検索数:720
「結婚式 二次会 会場 新宿」検索数:50
「結婚式 二次会」は、検索数も多ですが、その分ライバルも多く、上位表示が難しいキーワードと考えられます。
しかも、この検索キーワードで検索する方は、「会場」を探しているのか、「サプライズ企画」を探しているのか、なんとも言えません。ひょっとすると、二次会でのイベントや二次会に相応しい服装を調べているのかもしれません。
対して、「結婚式 二次会 会場」は検索数は少ないですが、少なくとも「会場」を探しているということはわかります。
もし、あなたが飲食店を経営しており、二次会のお客さんを集客をしたいのであれば、「結婚式 二次会」で検索する方よりも、「結婚式 二次会 会場」で検索する方の方が見込み度が高いと思われます。
もちろん、「結婚式 二次会 会場」も簡単な対策キーワードではありませんが、「結婚式 二次会」に比べればまだ上位表示させやすいでしょう。
さらに、あなたのお店が新宿近郊にある場合は、地域も絞った「結婚式 二次会 会場 新宿」というキーワードであれば、検索数は少ないですが、エリア限定で探している可能性が高いため、最も見込み度が高いと考えられます。
※「結婚式 二次会 会場」で検索される方は、新宿近郊エリアだけとは限りませんので、見込み度の点では「新宿」とエリア限定の方が見込み度が高いと思われます。
この3つの中では、「結婚式 二次会 会場 新宿」が最も難易度が低く、且つ見込み度が高い、狙い目のキーワードといえるでしょう。
ニッチなキーワードを考える場合は、アクセス数も重要ですが、そのキーワードで検索している方々の見込み度もしっかりと検討してみましょう。
ニッチなキーワードでロングテールを狙う
さて、このニッチなキーワードでの対策が注目されたのは、実はアメリカのネット通販会社Amazon.comの事例が最初だったと言われています。
ご存知の通り、Amazonはネットでの書籍販売を中心に成長した会社です。
そのAmazonの書籍販売ですが、ベストセラーやいわゆる定番書籍での売上は全体の2割程度。
残りの8割は、実は年間に数冊も売れないマイナーな書籍の売上だったというのです。つまり、「チリが積もれば」というやつなのですが、その数が桁違いなのです。
このAmazonの書籍販売を、縦軸に販売数、横軸に商品を置いてグラフにすると、左側に人気書籍が並び、販売数も多いため高い位置にグラフが達します。しかし、その山は急速に減り、あとは右側に低くなだらかなラインがどこまでも伸びていきます。
このグラフを、恐竜や動物を横から見た時の姿になぞらえ、低く長く伸びる部分を長い尻尾=ロングテールと呼んでいるのです。
ではなぜ、Amazonではこのような売れ方になったのか?
誰もが欲しがるベストセラーや定番書籍は、どこの本屋でも売っています。もちろん、Amazonでも売っていますので、ここで購入する方も大勢います。
しかし、いざ、マイナーな書籍を欲しくなった時はどうでしょうか?
一般の本屋さんでは、年間に数冊しか売れないような本を店頭に置いておくことは難しいでしょう。
ある程度大きな規模の本屋さんでも、その品揃えは限られています。小さな本屋であれば尚更です。
その結果、マイナーな本が欲しい場合、書店ではすぐに買えない、という状況が生じます。
そこで本屋さんで注文する訳ですが、今であればまずは書名で検索するでしょう。
すると、Amazonのその書籍のページがヒットします。
しかも、今すぐ買えるとなっていれば、どうでしょうか?
書店でわざわざ取り寄せることはありません。
そのままAmazonで購入すれば良いのです。
この結果、1冊1冊の年間売上は微々たるものですが、トータルするとものすごい売上になる訳です。
この場合、マイナー書籍の「書名」は検索数も少なく、対策している競合も少ないニッチなキーワードです。
また、「書名」で検索する場合は、大抵はその書籍が欲しい状況ですので、キーワードの見込み度も非常に高いと言えます。
もちろん、Amazonのホームページ自体は、大量にページ数があるのでGoogleの評価も高く、「書名」で検索されれば、その書籍のページがほぼ上位表示されます。ですから、簡単に真似できるものではありませんが、
見込み度の高いニッチなキーワードをブログ記事で狙う
ことの重要性を示している好例といえるでしょう。
見込み度の高いニッチキーワードのパターン
では、実際に見込み度の高いニッチなキーワードには、どのようなものがあるでしょうか?
1)複合検索のキーワード
先ほど、例にあげた「結婚式 二次会 会場」のようなパターンです。
複数のキーワードで検索するため複合検索と呼ばれます。
一緒に検索するキーワードの数が増えるほど、検索数は減少しますが、逆に見込み度は高まっていきます。
もちろん、対策する競合も少なくなるため、単語数が増えるほど上位表示もやりやすくなります。
例えば
「旅行」検索数:22,200
「一人旅」検索数:22,200
「一人旅 女性」検索数:2,400
「一人旅 女性 国内」検索数:480
「一人旅 女性 国内 おすすめ」検索数:260
「一人旅 女性 国内 温泉」検索数:10
複合検索のキーワード数が増えるにつれ検索数は減りますが、逆に見込み度は高くなります。
あなたが国内の温泉旅館で、女性の一人旅客をメインターゲットにしているのであれば、「一人旅 女性 国内」以下のキーワードが狙い目でしょう。
2)地名・エリアで絞る
先ほどの例でいけば、「結婚式 二次会 会場 新宿」にあたります。
複合検索に地域キーワードが含まれている場合、該当のエリアで探している可能性が高くなります。
商店やクリニック、工務店などなど地域商圏の場合は、積極的に狙いたいところです。
もちろん、大阪や横浜など競争が厳しいエリアは、ビッグキーワードになってしまいますが、地元のお客さんがメインターゲットで、地元の人しか使わないような地名であれば、まさにニッチなキーワードになりえるでしょう。
3)専門用語・業界用語で対策する
ニッチという点でいえば、専門用語や業界用語も、見込み度が高いニッチなキーワードになりえます。
例えば、BtoBのご商売で、業界人がターゲットの場合、その業界人が使う業界用語で対策することがオススメです。
もちろん、業界用語は検索数はほとんどありません。
それは一般人はほとんどその単語を知らないからで、逆にそのような業界用語で検索し、ホームページを探している方は、業界人である可能性が高いと言えます。
例えば、
「sus304 バネ材」検索数:40
「アルミ R曲げ」検索数:10
「制御盤 設計 製作」検索数:40
といったキーワードは、私たちのように全く関係ないジャンルの人間は、絶対に検索しないキーワードです。そもそも、そういった言葉を知りませんから。逆に、製造業や機械系の会社の担当者であれば検索する可能性があります。
専門用語や業界用語は、知っている人=業界人しか検索しないキーワードですので、業界人をターゲットにしている場合は、見込み度が高いニッチなキーワードと言えます。
もちろん、この他にも見込み度が高いニッチなキーワードのパターンはあります。
見つけ方のコツとしては、
- 自分のお客さんを明確にイメージする
※できれば、実在のお客さんがベター - そのお客さんが困っている状況をイメージする
- 困っていることを解決する方法をイメージする
- その時検索するならば、どのように検索するかイメージする
状況や悩み、お客さんの様子を細かくイメージできれば、きっと狙うべきニッチなキーワードは見つかります。
なお、次回は、ニッチなキーワード=ロングテールキーワードの探し方について、より詳しく解説しますので、お楽しみに。
まとめ
以上、ニッチなキーワードでブログ記事を書くことについて解説いたしました。
もちろん、これだけで解説しきれた訳ではありませんが、ニッチなキーワードでブログ記事を書くことのメリットをご理解いただければ幸いです。
ただ、ご注意いただきたいことは、ホームページで成果をあげるためには、アクセスを増やすことは重要ですが、単にアクセスを増やせば良いものではない。ということです。
同じニッチなキーワードでも、見込み度が高いキーワードを探して対策していきましょう。

インファクト編集部

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