SEOで対策したいキーワードの探し方|ロングテール編

20160329A

今回もお客様からの質問にお答えする内容です。

「ロングテールのキーワードをどうやって探せば良いですか?」

キーワード探しは、検索型ブログを作成する上でも重要なポイントです。
今回は、検索で対策したいキーワードの探し方を解説いたします。

SEOで対策したいキーワードの探し方|ロングテール編

目次

  • 対策キーワードの探し方1:キーワードプランナー
  • 対策キーワードの探し方2:Googleアナリティクス
  • 対策キーワードの探し方3:検索サジェスト機能
  • 対策キーワードの探し方4:お客さんに質問する
  • 対策キーワードの探し方5:お客さんの気持ちで考える
  • 対策キーワードの探し方6:類推して横に広げる
  • 対策キーワードの探し方7:動詞「・・・する」と組合せる
  • 対策キーワードの探し方8:専門用語に絞る
  • 対策キーワードの探し方9:エリアと組合せる
  • まとめ

さて、キーワードを探す前に大前提ですが、対策するキーワードについては、以下の2点が重要です。

  • お客さんのニーズに合ったキーワードである
  • 実際に検索されているキーワードである

まったくニーズに合わないキーワードや、まったく検索されていないキーワードで上位表示されても、結局はアクセスがありません。
それでは、結果に繋がりません。

ただ、「実際に検索されている」については、難しい部分もあります。

後述するGoogleキーワードプランナーなどを利用すれば、検索数を調べることができます。
しかし、キーワードプランナーで検索数が「0」であっても実際には、その検索でアクセスがあったり、月に1〜2回程度のアクセスであっても、見込み度が非常に高く、お問合せ・お申込みに直結したり、といった有望なキーワードもあるからです。

特に今回テーマにするロングテールのキーワードは、もともと検索数が非常に少なく、Googleキーワードプランナーなどでは「0」となってしまうようなものも含まれます。

検索数だけに頼らず、お客さんが実際にどのように検索するのか?そして、それは見込み度が高いのか?といった観点を持つように心がけましょう。

検索は滅多にされない(月に1〜2回程度・・・とか)けれど、そのキーワードでアクセスがあった場合は、かなりの高確率で成果につながる。
そのようなキーワードであれば、サービス内容や狙っている成果目標にもよりますが、ブログ記事でしっかりと狙うことはオススメです。

特に、地域商圏で展開するサービスや、ニッチなサービス、顧客単価が高いサービス、リピーター化(ストック化)しやすいサービスなどでは、積極的に狙いたいところでしょう。

では、実際にそのようなキーワードをどのように探していくのか、まとめていきます。

対策キーワードの探し方1:キーワードプランナー

Googleキーワードプランナーは、検索数を調査することで用いる方が多いと思います。
ただ、それだけに終わらせるにはもったいないツールです。
特に、ロングテールのキーワード候補を探す際に便利です。

例えば、上野の焼肉屋さんがキーワードを探す場合です。

Googleキーワードプランナーで「上野 焼肉」と調査すれば、検索語句のスペースで検索数を調べることができます。
注目すべきは、検索語句の下に出てくる表。キーワード(関連性の高い順)の表には、調査したキーワードの関連用語が表示されます。「上野 焼肉」の場合、「上野 焼肉 食べ放題」「上野 焼肉屋」「上野 肉」などのキーワード候補が表示されます。

これはGoogleが提供してくれる関連用語の一覧ですから、的外れなものも含まれます。
しかし、中には自分では気がつかなかったキーワードも多く含まれますので、ぜひ、活用してください。

また、ここで表示されたキーワードをさらに検索することで、そこから派生するキーワード候補を得られます。

これを繰り返すことで、どんどんキーワード候補を発見することができます。

kp1

なお、このキーワード候補については、「除外するキーワード」や「含めるキーワード」などの設定で、選別することもできますし、CSV形式(エクセルなどで開けます)のファイルでダウンロードもできますので、活用しやすいです。

注意点としては、検索数がある程度ないと出てきませんし、Googleが把握していない(類似と認識できない)キーワードは候補には出てきません。
ですから、より有望なキーワードを見落とす可能性がありますのでご注意ください。

なお、Googleキーワードプランナーの使い方については、以下のブログ記事もご確認ください。

→ Googleキーワードプランナーの使い方(初級編)

対策キーワードの探し方2:Googleアナリティクス

次に紹介するものもGoogleのツールです。

ホームページを運用している方にとっては、もはや必須のツールとなっている感のあるGoogleアナリティクスですが、ここからもロングテールのキーワードを探すことができます。
探し方は2種類になります。

まずは、実際にアクセスのあったキーワードを調査する方法です。

Googleアナリティクスのメニューから、「集客」→「すべてのトラフィック」→「チャネル」と選択すると、どのような経路からアクセスが流入しているかの表が表示されます。

この表の中の「Organic Search」という項目が検索からの流入を表します。
表の「Organic Search」をクリックすることで、実際に流入のあったキーワードを確認することができます。

実際にお客さんが検索し、ホームページを訪れたキーワードですので、大いに参考になるでしょう。
特に、3つ以上のキーワードを組み合わせたり、地域商圏であればエリア名での検索、専門用語での検索には注目したいところです。
お客さんが悩まれている内容や欲している情報を推測できることもありますので、ぜひ確認してください。

この中で、定期的に流入があり、お客さんの見込み度の高いキーワードは、対策する(狙ったブログ記事を作る)価値のあるキーワードと言えます。

google_kwd1

google_kwd2

ただ、近年、Googleは流入キーワードを教えてくれなくなっており、「not provided」という表示が大半を占めるようになっています。
この「not provided」は、検索の流入ではあるのですが、どのようなキーワードかをGoogleが教えてくれないものです。
不明なキーワードは増加傾向にあり、これは大きなマイナス要素です。

また、この探し方は実際に流入があった検索キーワードを調べることはできるのですが、まったく対策していないキーワードを探すことには不向きという点でも注意が必要です。

2つ目の方法は、「検索クエリ」で調べる方法です。

「検索クエリ」は、Googleアナリティクスのメニューから、「集客」→「検索エンジン最適化」→「検索クエリ」で表示される一覧です。
これを利用するには、Google Search Console(旧:Webマスターツール)との連動が必要なること、Google検索のデータだけになること、といったマイナス要素はありますが、

  • 実際に検索されたキーワード
  • その検索で表示された回数
  • その際の平均検索順位

を知ることができます。

つまり、クリックされていない(流入がない)キーワードについても、可能性のあるものを調べることができるのです。
しかも、上記の数字を見れば、順位が低くてクリックされていないのか、検索数が単純に少ないのか、titleやdescriptionが悪くてクリックされないのか、といったことを推測することも可能です。

google_kwd3

「Organic Search」と「検索クエリ」を併用することで、多くのキーワード候補を発見することができますので、ぜひ活用してください。

なお、Google Search Consoleの連動については、以下のブログ記事をご参照ください。

→ GoogleアナリティクスとWebマスターツールを連携する方法

対策キーワードの探し方3:検索サジェスト機能

GoogleやYahoo!などの検索エンジンでは、実際に検索する際に、何らかの単語を入力すると、キーワードの選択候補が表示されます。

これを検索サジェストと呼んでいます。

詳細は公表されていませんが、Googleなどの検索エンジンが、お客さんが検索したいと思われるキーワードの候補を提示してくれているものだと思われます。
これらは、実際に検索が多かったり、関連性が高いと思われるキーワードを提示している可能性が高いと推測できます。
ですから、この機能を活用することで、調べたいキーワードの複合検索の言葉を得ることができます。

なお、この検索サジェストで得られるキーワードを候補を取得できる便利なツールを無料で公開しているサービスもありますので、ぜひ有効活用してください。

例えば、Googleの場合は、以下のブログ記事で紹介しているツールなどがございますので、どうぞ参考にしてください。

→ ブログのタイトルを決める時に使うと超便利Googleサジェスト一括ダウンロードツールを活用しよう!

対策キーワードの探し方4:お客さんに質問する

ここまでは、ツールを利用した調査方法ですが、それ以外にもキーワードを候補を調べる方法はあります。

オススメの方法として、実際にお客さんに聞いて見る方法があります。

ホームページ経由でお問合せやお申込みがあった場合、可能であれば、どのような検索キーワードで検索したのかを質問します。
あるいは、今現在サービスを利用していただいているお客さんに、もし仮に、検索で探すとすれば、どのようなキーワードで検索するかを質問してみましょう。
お客さん以外でも、家族やお友達などでも大丈夫です。

ツールだけでは調査しきれない、意外なキーワードを発見することができる事もありますし、ツールで得られた結果の検証にも使えます。

コツとしては、なるべくシチュエーションを明確にすることです。
実際にお問合せ・お申込みのあったお客さまであれば問題ありませんが、そうでない場合、

どのような状況で検索しているのか?

というシチュエーションを明確にした上で、その時に検索するキーワードを確認するようにすると、相手も実際の検索をイメージしやすく、よりリアルなキーワードを得られる可能性が高くなります。

対策キーワードの探し方5:お客さんの気持ちで考える

お客さんに直接質問するだけでなく、お客さんになったつもりで考えることも大切です。

リアルで接したことのあるお客さんをイメージしたり、自分がお客さんの立場や状況であったら、どうするだろうか?を考えます。
その時、検索するとした場合、どのようなキーワードで検索するのかを考えてみましょう。

これは単に、SEO対策のキーワードを探すというだけでなく、お客さんが求める情報は何か?を考えることもなり、ブログ記事を書く際の参考になります。

また、普段、自分のために何らかの検索をした際に、少し意識してみることもオススメです。

自分はなぜ、今、そのキーワードで検索したのか?

これを意識することで、よりお客さんの気持ちをイメージしやすくなるでしょう。

対策キーワードの探し方6:類推して横に広げる

ここからはちょっとしたテクニックです。

これまでの行程でキーワード候補がかなり得られていると思いますが、その得られたキーワードをベースに、さらに類推することでキーワードを増やしていきます。

例えば、Googleキーワードプランナーを活用することで、「腰痛 病院 大阪」というキーワードが得られたとします。

一番シンプルに考えれば、「大阪」というエリアで検索されているのであれば、大阪以外のエリアでも検索されている可能性が高いと類推できます。
また、「腰痛」で検索されているのであれば、「肩こり」や「ぎっくり腰」など、他の症状名で同じような検索がなされている可能性も考えられます。

「病院」の部分も、関連用語に置き換えることで、いろいろな推測が可能です。
「病院」ではなく、「整体」や「カイロ」、あるいは「名医」といった検索があるかもしれません。

このように、すでに得られたSEO対策のキーワードから、類推で横に広げていくことで、さらに多くのキーワードを得ることができます。

対策キーワードの探し方7:動詞「・・・する」と組合せる

こちらも類推の手法です。

例えば、「腰痛 大阪」というキーワードの場合を考えます。
「腰痛」は通常、「治療する」という動詞とセットで考えられます。
この場合、「腰痛 大阪」があれば、「腰痛 治療 大阪」と検索される可能性も大いに考えられます。
もちろん、検索数は少なくなると思われますが、「腰痛 大阪」で検索される方よりも「腰痛 治療 大阪」で検索する方の方が、見込み度は高いと考えられますので、積極的に狙いたいキーワードど言えます。。

このように「・・・する」と組み合わせると動詞になる単語を一緒に対策することもオススメです。

ただし、動詞の選択はご注意ください。
専門用語として正しい動詞を選ぶよりも、実際にお客さんが検索する動詞を選ぶということです。

例えば、「障害年金」は「請求する」が本来の表現ですが、お客さん一般では「申請する」という表現で定着しています。
このような場合、「請求」も対策したいキーワードですが、その前に「申請」を狙った方が、お客さんからのアクセスは期待できると考えられます。

対策キーワードの探し方8:専門用語に絞る

類推とは逆に絞り込む方向でキーワード候補を検討する方法もあります。

扱っているサービスや製品が、専門性が高く、一般のお客さんからのアクセスが不要な場合、キーワード候補の中でも専門用語に絞って対策するという考え方です。

アクセス数は減りますが、その専門用語を知っている方のアクセスに絞られるため、見込み度は高くなります。

先ほど例に出した「障害年金」の場合、ターゲットが一般お客さんではなく、同業者であった場合、逆に「請求」で対策すること、本来の表現を用いている方(=知っている方、同業者の可能性が高いのではないでしょうか?)からのアクセスに絞ることができます。

また、業界特有の表現などにキーワードを置き換える方法もあります。
例えば、病院やクリニック、治療院さんがターゲットの場合、「集客」を「集患」に置き換えると、アクセスはぐっと減りますが、見込み度は逆に高くなるでしょう。

一度、ご自分のお客さんと、お客さんが使うであろう用語について検討してみてはいかがでしょうか?

対策キーワードの探し方9:エリアと組合せる

地域商圏の場合は、ぜひエリア名と組み合わせたキーワードも検討してください。

商圏を絞れば絞るほど、検索数も減りますが、同時にライバルも減ります。
そして、エリアで絞って検索しているお客さんですから、見込み度が高くなります。

この場合は、地元の人が実際に検索するであろう地域名で対策していくことが大切です。
サービス内容・製品でも異なりますが、東京であれば、駅名や区名での検索が多くなります。
ですが、地域によっては、市や県レベルといった広域で探す場合もあるでしょう。
あるいは、町村合併などで使われなくなったエリア名を今でも地元の人は使っている・・・といった場合もあります。

Googleキーワードプランナーなどで検索数を調べつつも、リアルなお客さんに確認したり、自分自身で検索する場合をイメージしながら、対策するエリアのキーワードを考えていきましょう。

まとめ

以上、SEOで対策したいロングテール・キーワードの探し方をまとめてみました。
これ以外にも方法はあると思いますが、まずは上記の方法を試してみていただければと思います。

また、1つの方法だけでなく、複数の方法を併用することがオススメです。

特に、ツールだけに頼りきると、大切なキーワードを見落とす可能性があります。
逆に、アナログな方法だけですと、実際に検索されないキーワードばかりを対策してしまう、といったリスクもあります。
それぞれの長所・短所を理解しつつ、いろいろな方法を併用して、SEO対策するキーワードを探しだすことが大切です。

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インファクト編集部

中堅・中小企業売上UP研究所by株式会社インファクト【INFACT】です。WEB&ソーシャルメディアマーケティングを得意とし販売促進支援企業として販促コンサルティングからWEB制作・カタログ・パンフレット制作まで企業の売上アップをサポートします。http://www.infact1.co.jp/
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