検索エンジンは、どうやって検索順位を決めている?

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はじめまして!
これからしばしばこちらでブログを書かせていただきます、武内正人と申します。
もう20年以上も昔、最初にWeb制作を行って以来、様々なサイトの構築・運営に関わってまいりました。

ところで、1996年に私が最初に作ったホームページって、一体何人くらいの人が見てくれたのでしょう?
今より全然波及力が無かったので、恐らく数百人レベルだったのではないかと思います。
(相当大手の外資系企業の日本語サイトだったのですが…w)

それというのも今のような柔軟で便利な「検索エンジン」が、当時はまだ無かったから。
自由自在なキーワードで検索し、思いもよらないサイトに出会う、なんてチャンスは少なかったです。
(その代わり、一つお気に入りのサイトを見つけて、そこからドンドン新しいサイトを掘り起こす、「ネットサーフィン」なるものが流行りました)

今では気軽にスマホにシャベリかけるだけで、世界(日本?)の隅々から、あなたにピッタリの情報が送られてきますよね?
なんて便利な世の中なんでしょう!

こんな状況を作っているのが、Googleを始めとする「検索エンジン」です。

20年ほど前にも検索エンジン(Yahoo)はあったのですが、それはなんと、「サーチャー」と呼ばれる“係の人”が日夜サイトを目視して、その“評価”を記入して、並べていたものでした!

今考えるとあり得ないような話ですが、本当です。
この頃の検索順位って、恐らくこの社員さんたちの“好き嫌い”で決まっていたと思うのですよ。
(もちろん一定の基準はあったと思いますが、人が評価するので、どこまで平準化されていたか…)

しかし、これだけコンピュータやデータベース、人工知能(AI)などが発達した現代は、一体どんな仕組みで検索順位が決まっているのか、皆さんはご存知でしょうか?

今日はちょっと、そんな話をしてみたいと思います。

目次

  • 検索者の要求は、ドンドンキツくなる?
  • Googleは何をしているのか?
  • 自社の強みは何か?
  • それをどうやって伝えていくか?
  • おわりに|ゴールはいつも、お客様の笑顔!

検索者の要求は、ドンドンキツくなる?

最近流れているコマーシャルで、「OK Google. どこどこまでの行き方」とか、「◯◯ちゃんに電話」などとスマホに言うと、スマホがそれを検索して、結果を声で教えてくれる、電話をかけてくれる、なんていう映像を見たことはありませんか?

街中でも、スマホに向かって「ヘイ、シリ!」などと語りかけている人、最近増えてきましたね。

そう、近頃の検索は「音声」で行うのが一般化したため、ややこしいキーボードでの入力すら、必要なくなっています。

この事で、インターネットでの検索のハードルがグンと下がり、それこそ「PCは使えないけれど、スマホなら使えるよ」というユーザがかなり増えました。
この傾向は何も「IT弱者のお年寄り」だけではなく、子供の頃からスマホやタブレットに慣れ親しんでいる“若者”にも広がっております。

さらにさらに、「これは使える!」と思った人たちが、実に様々な事を「検索」するようになりました。

「ここからあの場所まで、何分で行ける?」
「3歳位の男の子が喜びそうなプレゼントは?」
「お風呂でゆっくりくつろぐ音楽!」
みたいな感じに、それまでの、ある程度コンピュータに伝わりそうな言葉を使わず、その時々の勝手な気分を言う人も現れたため、検索エンジンは、人間の生活様式だとか習慣、性格などを覚え、その時々に応じて、その人にとっての最良の選択肢を提示することが求められています。

こう考えると、検索エンジンってなんて凄いことをやってるんだろう!って、思いますよね。
検索者の要求はこれからもドンドン、キツくなっていくと思われるのです。
それに応えるべく検索エンジンも、日夜進化を続けているのですが、最近はAI(人工知能)やビッグデータなどの活用により、その精度も上がっています。

今回は、その仕組をちょっと覗いてみたいと思います

Googleは何をしているのか?

あなたがもし、あるお店のオーナーで、自分のお店のホームページを持っていたとします。

お店の紹介をホームページで行えば、そこからお客さんが増えそうな気がしますね。
上手く行けば“千客万来!”、なんてことも夢見ます。
誰しもそう考えるので、ホームページはドンドン増えていくわけです。

ホームページの数が増えれば同じような地域で同じようなお店の情報も多数現れ、お客さまとしては一通りのお店の情報を知りたいと思います。

何処にどんなお店があって、自分にとってはどのお店が最適なのか?

そこで「検索エンジン」の登場です!
お客さまは自分の思いついた条件、例えば「上野」「ケーキ屋」「クリームが美味しい」などと、その時に思いつくままにGoogleくんに聞いてみます。
(スマホに語りかけたり、PCの検索窓に入力するわけですね)

するとGoogleくんは瞬時に結果を返してきます。
お客さまは往々にして、上から順番にクリックしていくもの…。っということは、なるべく上の方に表示される事が、お店のオーナーさんにとっては重要になります。

だって、もし1軒目で「あ、ここでいいや」と思われちゃったら、2軒目以降のお店のビジネスチャンスがそこで消えてしまいますから。
ビジネスをする人にとって、検索エンジンの提示する検索順位って、すっごい大切なことなんですよ。

では、検索エンジンの代名詞といえる「Google」は、一体どうやって検索順位を決めているのか、もしくは“オススメ”してくるのか。

お店のオーナーさんでなくても、気になりますよね〜。

自社の強みは何か?

Googleくんが見ているもの、それはそのお店の“強み”です。
(逆に言えば、弱みを見ている場合もあります)

お店の強み。それは、場所だったり、特長だったり、人気だったりです。

最初の例でいうと、「上野」「ケーキ屋」と検索した時点で、Googleくんは「上野にあるケーキ屋さん」を探すことになります。
この場合、「上野」という文字だけを見ていたとすると、地名なのか駅名なのか人名なのか、わからないわけですが、ホームページにお店の住所として、「東京都台東区上野」という文字列が入っていたり、「お店へのアクセス」として、「JR上野駅しのばず口から徒歩5分」と書いてあれば、「上野」が地名であると解釈して、「あ、この人はこのエリアでケーキ屋さんを探しているのだな」と考えるわけです。

だから、お店のホームページには、お店の種類と住所、アクセス方法を書いておくことが必須となります。
同様に、「03−3837−※※※※」という電話番号でも、東京都のこのエリアであることがわかります。
これらはホームページに載せるべき最低限の情報といえるでしょうが、とても重要ですね。

また、今回の検索では「クリームが美味しい」という要素も入ってますね。
自社のホームページで「うちのクリームにはこんなコダワリがあります。だから美味しいのです」という説明のための文章が入っていれば、Googleくんも、「あ、このお店の強みはクリームなんだ」とわかるわけです。

まずは、自分のお店(会社)の強みを見つけ、それをわかりやすくアピールしていくことが大切です。

一回だけ、説明的に特長を説明することも必要ですが、例えば、今日は「卵」について、明日は「ミルク」について、明後日は「バター」について、という具合にブログの様に毎日いろいろな角度からクリームについてのコラムを書いて、「だからうちのクリームは美味しいのだ!」とアピールしていくこともとても効果的です。

「毎日“クリームについての情報”が入っているサイトは、やはりクリームについてとても詳しいホームページで、クリームについて調べている人には、オススメできるに違いない!」、Googleくんはこう考えるのです。

自社の強みは、毎日しつこいくらいにアピールするようにしましょう。

また、いくら自分達で「美味しい!」と叫んでも、「美味しい」というのは個人差がありますので、出来れば、沢山の人が「美味しい」と認め、あるいは他の誰かにオススメしてくれれば、客観性が出てGoogleくんとしてもオススメし易くなりますね。
(いわゆる、「人気がある」という状態です)

そのためには、誰かがその人のブログなどで「この店のクリームは美味しい」と語ったり、人に勧めたりするために、自分のブログからお店のホームページに「クリームの美味しいケーキ屋さん」という文字列や写真とともに、リンクを張ってくれることが重要です。

お店からすれば、この方から“推薦状”をいただいたようなものですので、Googleくんは素直に「1票獲得!」とカウントします。
この票が増えれば増えるほど、Googleくんからの信頼度は高まります

お店に来るお客さまには、出来るだけお店の評価をしてもらえる様、アピールしてみるのもよいでしょう。

ただし、自作自演の好評価は見破られる事がありますので、ご注意下さい。

それをどうやって伝えていくか?

ちょっとだけ、技術的な話もしておきます。

お店としていろいろ“伝えたいこと”があると思いますし、それをなるべく多くの人々に知ってもらい、それを目当てに来店して欲しい、というオーナーさんの願いは、上記のような形でGoogleくんに伝わっていくのです。が、もっと積極的に、もっと素早く伝えたい場合もありますね。

ホームページとして最低限これだけはしておかなくては、Googleくんのロボットが巡回に来た時に嫌われてしまうかも…、な点があります。

巡回ロボットとは、人間に代わり膨大な数のホームページのを巡り歩き、一つ一つのサイトの構造やコンテンツ内容を調べて、それらの出来栄えによって独特のランクを付け、データベースに登録します。このデータベースを元に検索順位を決めますので、嫌われたくはないのですw.

まず最初にGoogle Bot(Googleの巡回ロボット)が参照するのは、ページの「Title(タイトル)」です。
最近はあまり見えなくなってしまいましたが、ブラウザの上の方にそのページのタイトルが表示されています。
これはもはや、人間のため、というよりは、検索エンジンのためにあるようなものなので、検索エンジンに伝えるためには、このタイトルを上手くつける必要があります。

つまり、「上野にあるクリームの美味しいケーキ屋さん」という事をアピールしたかったら、タイトルに、その旨を書いておくべきなのです。
同時に、各々のページにも、そのページで強調したい事柄を書き込んでおきます。各ページに書かれている内容は違うはずなので、必ず全ページ変えましょう。
同じタイトルのページがあると、Googleくんは「同じページがいくつかある」と見るため、印象が悪くなります。

他にももう一箇所、Googleくんのために気にしておきたいのは、ディスクリプションという部分です。

これは、ある程度ホームページの作り方を知らないとなりませんが、ホームページの上のヘッダーというパートの中にあるの中身として書き込むと、Googleで検索された結果の中に表示される文章です。

例えばこんな感じ。
「JR上野駅入谷口から歩いて5分ほど、台東区役所の近所にある小さな洋菓子店です。ケーキ、特にクリームへのコダワリは強く、北海道から毎日、ミルクや卵を空輸して使っております。さらに作り方にも特徴があり、そのコクと味わいにきっとご満足いただけると自信あり!上野公園やショッピングのついでに、是非とも一度お立ち寄り下さい!」

つまり、検索したお客さまが初めて読む、あなたのお店の情報ということになります。
ここの記述が下手だと、すぐお客さまに読み飛ばされてしまいます。

簡潔に丁寧に、あなたのお店を短い言葉でアピールする広告文を作って、各ページ毎に貼り込んでいきます。

ホームページはトップページにアクセスが集中する、と思われるかもしれませんが、検索エンジンの発達により、下位にある“個別商品のページ”にも、ダイレクトにお客さまが入ってくることも多々あります。

「奥の方のページだから、誰も見ることはないだろう」などとタカをくくって手を抜いたページを出しておくと、思わず痛い目に会うこともありますので、注意しましょう。

こういうところをちゃんとしておくと、検索順位は徐々に上がってくるものです。

更に、Googleくんなどは、個人の嗜好や行動原理等も加味した順位設定をしてきますが、それらの話はまた次の機会に…。

おわりに|ゴールはいつも、お客様の笑顔!

Googleくんがどうやって順位を決めているか、いくつか決まりごとはあるのですが、一番大事にしているのは、「検索したお客さまの満足度を上げること」です。

いろいろ考え、頑張って検索してみたけど、出てきたページが自分の欲していたのと全然違う、意味のないページだったとしたら、あなたはどう感じますか?

「も〜、Googleって役に立たないな〜! もう使わない!」

こう思われるのを、Googleくんは最も恐れているのです。
大事なお客さまを苛立たせてしまいますからね。

だからGoogleくんは、責任を持ってお客さまにオススメできるホームページかどうか、自らチェックする必要を感じ、BotやAIを使うなどして情報を集約しています。

だからもし、あなたがお店のオーナーさんで、新しいお客さまにインターネット経由で来て欲しいと思っているのなら、最終的には「お客さまのメリット」になる情報を掲載したページを作らねばなりません。

検索してたどり着いたページを読んだお客さまが、笑顔になって、「おお!このお店、行ってみたい!」「このケーキを食べたい!」と思っていただける、そんな写真や文章を載せたページがたくさん在ったら、きっとそのお店のホームページは、Googleくんは安心して上位掲載してくれるでしょう。

そうなのです。
考えてみればGoogleくんとあなたのゴールって、「お客さまの笑顔」という同じものなのです!

この他にもいくつも要素はあるのですが、このゴール設定をキチンと意識しながらホームページを作っていけば、そしてそれを長く続けていけば、必ず良い結果が現れてきます。

但し、時間はかかるかもしれません。

時間が無い場合は「広告を打つ」という方法もありますが、それもまた、今度にしましょう。

いや〜、
初回から長い間お付き合い頂き、誠にありがとうございました!

ではまた次回、お会いしましょう!

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インファクト編集部

中堅・中小企業売上UP研究所by株式会社インファクト【INFACT】です。WEB&ソーシャルメディアマーケティングを得意とし販売促進支援企業として販促コンサルティングからWEB制作・カタログ・パンフレット制作まで企業の売上アップをサポートします。http://www.infact1.co.jp/
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