Google検索はどうなる?2017年のGoogle検索のトレンドを考える
これからGoogleに対して、どう向き合っていけば良いか?
おおよその方向性が見えることと思います。
結論から言えば、「ユーザーの役に立つコンテンツをひたすらコツコツと書いていく」に行き着くのですが・・・。
Google検索はどうなる?2017年のGoogle検索のトレンドを考える
目次
- Googleの検索が大きく変わろうとしている
- 「検索意図」を考えたコンテンツ作りが重要
- モバイルファーストインデックスに備えよう
- インタースティシャル広告に注意!ユーザー目線が大切
- フレッドアップデートで見えたGoogle検索の将来
- ユーザー目線・モバイル対応・信頼性がポイント
- まとめ|ユーザーに価値あるコンテンツを作ることが重要
Googleの検索が大きく変わろうとしている
まずは、現状を確認していきましょう。
昨年末以来、Google検索では、重要な動きがいくつもありました。
- ペンギンアップデー4.0
- インタースティシャル広告の規制強化
- モバイルファーストインデックスの公式発表
- フレッドアップデート
- アウルアップデート
大きなトピックスにはなりませんが、検索結果の出し方も、細かく修正しており、続々と新機能が登場しています。
それぞれ、しっかりと内容を把握しておくべきですが、これらの動きを総合すると、
Google検索は現在、大きく変化しようとしている。
そう言えると思います。
その方向性は、ユーザー(検索者)にとって価値のあるサイトをお届けする。これに尽きるでしょう。
ここで、改めてGoogle検索について整理しておきます。
全世界のさまざまなホームページを分析し、順位づけし、検索結果に表示させる・・・ものすごく費用がかかり手間暇がかかるものです。
それをなぜ、我々に無償で提供しているのか?
Googleは、Google検索の広告を主な収入源にしています。
そのGoogleが収益を最大化させるには、以下のことが必要になります。
- 検索する人間が増えること
- 1人1人の検索回数が増えること
ですから、Google検索を、ユーザーの役に立つものにすることが、Googleが利益を最大化させる方法なのです。
ユーザーの役に立つもの
それを検索結果に表示させることが、結果的にGoogleの広告収入を増やす仕組みなっている。
これがGoogle検索の基本であることを忘れてはいけません。
それでは、2017年のGoogle検索のトレンドについて考えてみましょう。
「検索意図」を考えたコンテンツ作りが重要
まずは一つ目のポイントです。
近年、特にGoogleが強調しているのがコレ。
「検索意図」
です。
これまで、Google検索の対策といえば、1にも2にも「キーワード」ありきでした。
もちろん、何らかの情報を知りたくて検索する際、キーワードを入れない人は、ほとんどいないでしょう。
しかし、Googleはキーワードの裏側にある、どんな情報を求めて、そのキーワードを検索したのか?
というレベルまで考えるようになってきていると推測されます。
例えば、こんな事例がありました。
とあるショップが運営するホームページとブログでの出来事です。
公開当初は、屋号で検索すると、公式ホームページとブログが検索結果に表示されていたそうです。
ところが、ある時から、屋号で検索した際、公式ホームページしか検索結果に出なくなったとのこと。
逆に「屋号 + ブログ」で検索すると、ホームページは検索に出ずに、ブログだけが登場します。
Googleは明らかに、「屋号」で検索した場合、スタッフブログが見たいのではなく、場所や店舗の情報を知りたいと考えて(検索意図)この結果を表示させるようになったと考えられます。
それだけではありません。
AI(人工知能)と音声認識の組み合わせた、いわゆる音声アシスタント機能が急速に進化しています。
TVCMなどでもやっている「OK Google」などがソレですが、この機能が進化していけば、キーワードで検索することはなくなるかもしれません。
「OK Google、あれ調べて」といった抽象的な単語だけで、Googleは詳細な検索結果を表示させるでしょう。
ここにはもはやキーワードの入る余地はありません。
ユーザーがどのような情報を求めているのか?を考えた上で、コンテンツを作る。そこが一番重要になるでしょう。
▼参考
→ スタッフブログが検索結果に出ない?Googleの「検索意図」とは?
→ ユーザーの検索意図を考えたコンテンツの作り方
モバイルファーストインデックスに備えよう
2つ目のポイントは、モバイルファーストインデックスです。
MFIとか略されますが、これはかなり大きな動きです。
簡単にまとめると、
これまではパソコン版のホームページを基準に検索順位を評価していました。
それが、モバイルファーストインデックスが実施されると、モバイル版のホームページが基準になる。
というものです。
もし、スマホ対応が終わっていないホームページがあれば、モバイルファーストインデックスが適応されると、一気に検索順位が下がる可能性があります。
また、現在、パソコン版では上位表示されていても、モバイルでは順位が低いといった会社は、パソコン版の順位もモバイルと同じになる可能性が高いです。
これまでは、ホームページやブログを作成する場合、パソコン版を作ってスマホ対応・・・という流れでした。
しかし、モバイルファーストインデックスが適応されると、この流れが逆になる可能性が高いでしょう。
実際、これほどスマホが一般化した以上、当然の流れかもしれません。
なお、いつ頃実施されるかについては、なんとも言えない状況になっています。
2016年の11月にGoogleが発表し、大方の予想では春先には実施されるという話でしたが、いろいろな複雑な調整が必要なため、実施時期は大幅に遅れるようです。
モバイル対応が済んでいない方は、今の内に対応しておきましょう。
▼参考
→ モバイルファーストインデックスって何?|Google検索2017のトレンド
インタースティシャル広告に注意!ユーザー目線が大切
3つ目のポイントはインタースティシャル広告についてです。
これも結局は、モバイルでの利便性にかかわる問題です。
例えば、こんな経験はありませんか?
調べたいことがあって検索。良さそうなホームページがあったのでクリックして見に行ったら、いきなり全画面で広告が表示される。
その広告をスキップするか、見終わるまで、読みたかった記事が表示されない・・・それが、インタースティシャル広告です。
よくある広告ですが、パソコン版でも鬱陶しいですが、スマホで画面いっぱいに広告を出されると、正直、イライラしますよね。
また、アプリ画面に誘導するようなものも多く、誤って触ってしまって、アプリのダウンロード画面に行ってしまう・・・こうなると面倒そのものです。
現在、Googleでは、このような著しくユーザーにとって優しくない広告については、モバイル検索での順位を下げる方向で、対策を強化しています。
特に、アプリをダウンロードさせるようなものについては、間違いやすいもの(時に、それを狙った確信犯もありますが・・・)への評価は厳しいものです。
インタースティシャル広告に限らず、ユーザーにとって使いやすいホームページであることが重要ということ。
ユーザー目線に立ったデザインが必要です。
▼参考
→ Googleが対策強化?インタースティシャル広告に要注意
フレッドアップデートで見えたGoogle検索の将来
2017年の3月上旬ごろ、検索順位の大変動が発生し、WEBの専門家の間で、ちょっとした騒ぎになりました。
現在、それはフレッドアップデートと呼ばれていますが、これまでのペンギンやパンダといったアップデートとは、ちょっと事情が異なっています。
このフレッドアップデート、「今後、特に名前をつけないアップデートに関しては、Fredと呼ぶようにしよう」という意味の発言を、Googleの中の人であるゲイリー・イリェーシュ氏がしたことから、そう呼ばれています。
3月上旬のものは、いわゆるDeNAのWELQ問題や偽ニュース記事、低品質のブログ記事を狙い打ったものと解説されています。
それほど品質の高くない記事が大量にあり、外部への広告バナーがたくさんあるホームページやブログの順位が大幅に下がったようです。
ただ、この時は、単純にそれを狙っただけでなく、さまざまなアップデートが同時に行われていたようです。
特に、コンテンツの品質に関係するアップデートが多く、結果的に、上記のような動きになったとも言えなくはありません。
ポイントは、これまでアップデートは人間が決定していました。最終的に人間が決定する、という部分では同じですが、人工知能を使って実施内容の多くを決めている、ということが決定的に異なります。
より多くのアップデートを同時多発的に実施できるようになったということです。
今後、Googleの検索の進化スピードは、もの凄く早まる可能性が高いかもしれません。
もう、細かなアップデートへの対策や、小手先のテクニックは意味をなさないでしょう。
今後は、ユーザーにとって価値の高いコンテンツ=高品質のコンテンツをコツコツと提供することが、ますます重要になると言えます。
▼参考
→ フレッドアップデート、アウルアップデートって何?|Google検索
ユーザー目線・モバイル対応・信頼性がポイント
さて、ここまで2017年のGoogle検索のポイントをいくつかピックアップして解説いたしました。
これらのポイントには、いつかの共通点があることにお気づきかもしれません。
まず第一に、ユーザー目線を大切にすること。
これは、内容もそうですが、デザイン面でも重要です。
内容についは、「検索意図」の項目でも説明したように、ユーザー(検索する人)にとって価値のある情報を提供することが、これまで以上に、大切になります。
そして、内容だけでなく、ホームページそのものの使い勝手、特にモバイル環境下での使い勝手が悪いと、Googleの評価が下がりますので、注意が必要です。
第二は、ユーザー目線でも触れたモバイル対応です。
モバイルファーストインデックスが実施されるまでもなく、Googleはモバイル環境下でのユーザー体験の向上にかなり注力しています。
スマホ対応されていないホームページは論外・・・というだけでなく、ユーザー体験の良し悪しが検索順位に大きく影響するような状況が訪れるでしょう。
第三は、「信頼性」です。
これまで触れていませんが、Googleは4月にアウルアップデートというアップデートを行ったことを発表しました。
これは、フレッドアップデートと異なり、明確な意図があって行ったアップデート。偽ニュース・フェイクニュースに対する対策です。
アメリカ大統領選挙の結果も左右したとされるフェイクニュース。
Facebookなどの大手SNSもそうですが、Googleもその対策に本腰を入れてきたということです。
今後、コンテンツを作成する時には、信頼性も大きなポイントになるでしょう。
▼参考
→ フレッドアップデート、アウルアップデートって何?|Google検索
まとめ|ユーザーに価値あるコンテンツを作ることが重要
今回はGoogle検索についてまとめました。
色々とありましたが、結局のところ、ユーザーに価値のあるコンテンツを届ける。
それをコツコツと行うこと・・・それが最も大切なことだと言えます。
インファクト編集部
最新記事 by インファクト編集部 (全て見る)
- 【Google Chat】グーグルチャットツールの使い方|Google Workspace - 2024年1月19日
- 【最新】Canva Docsの使い方|おしゃれで見やすい文章作成ツール - 2023年9月1日
- 【パラメーターとは】Googleアナリティクスでパラメーターの表示方法 - 2023年8月16日