Google検索にSpeed Updateが適用されました。
Speed Updateはサイトの読み込み速度をモバイル検索のランキング評価に使用するというもので、具体的には大幅に遅いサイトのランキング評価に悪影響を与えるというものです。
一般的な読み込み速度のサイトには影響は無いようですが、具体的な指標が提示されていない為影響が及ぶ範囲はわかりません。
どのようにランキング評価に影響を与えるかも不明なため、しばらくは検索ランキングを見守る必要がありそうです。
背景
Googleは近年モバイルでの検索を重視し、モバイルとデスクトップで検索ランキング評価を変更したりページのインデックスをモバイルページにて行うなどの変更を行ってきました。
これはWebにおけるモバイルユーザーの増加によるもので、Webサイトによっては8割以上がモバイルによるアクセスという状況に対応したものだと考えられます。
また、Googleは検索結果画面に表示されるページの読み込み速度を上げることでユーザーの検索体験を向上させるため「AMP」と呼ばれるモバイルページの仕組みの普及を推進しています。
日本では高速な4G回線が普及している為モバイルでのブラウジングに対しそれほど速度面でのストレスは感じませんが、世界のなかには3G回線しか普及していない国もまだまだあります。
そんな状況のなかでGoogleとしては検索体験に悪影響を与える、非常に読み込み速度が遅いサイトを検索上位から減らしていきたいのかな、と考えることができます。
どんなサイトが影響を受けるのか
Googleは「ユーザーに本当に遅い体験を提供しているようなページ」にのみ影響し、検索されるなかでもごくわずかなものしか影響はないとしています。
つまり具体的な指標は全くわかりません。
またどのような仕組みで遅いサイトを判定しているのかも不明です。
ただ、指標のひとつとしてchromeブラウザがユーザーの利用状況の一部を送信しているデータを利用した「Chromeユーザーエクスペリエンスレポート」を利用しているようなので、同じく「Chromeユーザーエクスペリエンスレポート」を利用している「PageSpeed Insights(https://developers.google.com/speed/pagespeed/insights/)」でおおよそのサイトスピード評価を推測することが出来ます。
この「PageSpeed Insights」でSlow以下の場合は注意したほうが良いかもしれません。
しかし全ての低速なサイトが影響を受けるかどうかはわかりません。
Googleは200を超える要素でランキング評価をしているとされ、Speed Updateはそのランキング評価要素のひとつでしかありません。
本当にユーザーの役に立つコンテンツであるならば多少低速であろうと上位表示されると思われます。
Speed Updateの影響を知るには
Googleが提供している「Search Console」の検索Analyticsでは過去90日間の平均検索順位を知ることができます。
この平均検索順位がSpeed Updateが適用された7/9以降サイト全体で大きく下がってしまっているのであればSpeed Updateの悪影響を受けてしまっている可能性があると推測できます。
この場合は前述した「PageSpeed Insights(https://developers.google.com/speed/pagespeed/insights/)」で読み込み速度を確認し、評価に応じて速度対策をするべきでしょう。
またGoogleが提供しているchrome拡張機能の「Lighthouse」による評価も助けになるかもしれません。(ただしSEO評価に関しては実際のランキング評価とかけ離れていますので参考程度に)
▼Lighthouseダウンロードページ
https://chrome.google.com/webstore/detail/lighthouse/blipmdconlkpinefehnmjammfjpmpbjk?hl=ja
ページの読み込み速度はサーバー環境や利用しているサービスやCMSによるシステム面のものと、サイトに表示させている画像や動画によるコンテンツ面により変化します。
このうちシステム面に関しては技術的な要素が多いため簡単に解決することが難しいことも多いと思われます。
コンテンツ面に関しては、画像はしっかり圧縮するなどの手間をかけることで改善できます。
過去に上げたコンテンツの修正は難しいかもしれませんが、新しいコンテンツに関しては対応していきたいものです。
画像圧縮にはオンライン上の画像圧縮ツールが便利です。
▼画像圧縮サービス「Optimizilla」
https://imagecompressor.com/ja/
まとめ
今回のSpeed Updateはまだ始まったばかりで、どれほどの影響が出るかはわかりません。
ただSpeed Updateがあっても、最も大事なことはユーザーの役に立つコンテンツを作ることです。
Webサイトのスピードは検索ランキングの要素のうちひとつです。
Webサイトのスピードは技術的なことや、使用しているサービス環境などですぐに改善することが難しい場合もあります。
あまりに遅い場合を除いて、まずは良いコンテンツを作ることをオススメします。
インファクト編集部
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