2018年8/1に行われたGoogleコアアルゴリズムアップデートによる変化と理由
サイト運営者の方の中にはアクセス数の急激な変化からご存知の方もおられるかと思います。
インファクトでもコアアルゴリズムアップデート後すぐに異変には気づいていましたが、多くのクライアント様に無用な混乱を与えないようある程度事態を見極めてからブログ記事にすることにしていました。
大幅なアップデートより2週間ほどたった現在の様子とともに、今回のアップデートの内容をご紹介していきます。
コアアルゴリズムアップデートとは。そしてその主な内容
まず、Googleの検索ランキングがどう決められているか、またそのランキングがどのような考え方によって決定されているかをご紹介します。
Googleの検索ランキングはアルゴリズムという一種のプログラムにより決定されています。
これは何十億という膨大な数のWebページの中からユーザーが求める情報を表示するためで、人力では到底不可能な処理を行うためのものです。
そして、その為に200を超えるシグナルを元に分析を行い検索ランキングを決定していると言われています。
Google検索の仕組みに興味を持たれた方は、こちらのページを参照してください。
Google検索:検索の仕組み
https://www.google.com/search/howsearchworks/
このアルゴリズムですが、Googleがユーザーに対しより良い検索結果を提供するために少しづつアップデートされています。
なかでも、検索ランキングに大きな影響を与える核心的なアルゴリズムがあった時には大きく検索順位が変動し、Googleからもアナウンスがなされます。
これがコアアルゴリズムアップデートと呼ばれるものです。
今回は8/1にGoogle検索のTwitterアカウントよりアナウンスされました。
This week we released a broad core algorithm update, as we do several times per year. Our guidance about such updates remains the same as in March, as we covered here: https://t.co/uPlEdSLHoX
— Google SearchLiaison (@searchliaison) 2018年8月1日
(Google翻訳)
今週は、1年に何回も行うように、幅広いコアアルゴリズムのアップデートをリリースしました。そのような更新に関する私たちのガイダンスは、ここで取り上げたように、3月と同じままです:
このコアアルゴリズムアップデートの結果、大幅な検索ランキングの変動がおこりました。
※データソースが異なるため多少の差がある
検索1位だったページがなんと90位まで下落するという事も・・
今回のコアアルゴリズムアップデートの特徴と目的
Googleはかねてよりユーザーの利便性を高めるためにアップデートを行っているとご紹介しましたが、Googleの考えるユーザーの利便性とは何なのでしょうか。
これを推し量る要素は複数種あるのですが、今回のコアアルゴリズムアップデートに関連すると思われるものをピックアップしてご紹介します。
①検索意図の重視
Googleは検索ランキングの決定にユーザーの「検索意図」を重要視していると何度も公表しており、ユーザーの検索意図が検索ランキングに反映されるよう何度もアップデートを繰り返してきました。
今回のコアアルゴリズムアップデートもそれをより実現するためのものと言われています。
検索意図って聞き慣れない方も多いかと思いますが、要するにユーザーが検索行動を行うときに考えている意図のことです。
例えば、あなたが今晩のおかずに卵焼きを作りたいと考え、美味しい作り方を調べるとします。
この時に入力されるキーワードに込めた思いや考えが「検索意図」です。
検索キーワードから見ると「卵焼きの美味しい作り方」、もしくは検索に慣れた人だと「卵焼き 作り方」あたりが検索キーワードになると思います。
Google検索側から見ると「卵焼き 作り方」というキーワードは卵焼きの美味しい作り方が知りたいという「検索意図」をもとに検索されていることになります。
この図にあるように検索意図を正しく捉え、検索結果に反映することが結果的にユーザーから見て検索精度の向上につながっていくことになります。
(検索精度の向上は、多くのユーザーにGoogle検索を利用する事を促し、それはGoogleの利益に繋がります)
②YMYLに関するアップデート
YMYLとはYour Money or Your Lifeの略で「お金」や「健康」などの人生に関わる重大な事柄にあたります。
どのようなページが該当するのかをGoogleのガイドライン(https://static.googleusercontent.com/media/www.google.com/ja//intl/ja/insidesearch/howsearchworks/assets/searchqualityevaluatorguidelines.pdf)
から抜粋すると
・ショッピングまたは金融取引に関するページ
・金融や財務に関するページ
・医療や健康に関するページ
・法的な情報に関するページ
・重要なニュースまたは公的情報に関するページ
・その他YMYLに関わるかもしれないページ
となります。
今回は特に医療や健康に関するページのランキング変動が大きい事を確認しています。
また海外のSEO情報サイトでも同様の報告がされています。
アップデート後2週間たった現在の様子
アップデート直後は異常な動きを見せた検索ランキングですが、徐々にランキングが安定化してきています。
Googleの意図通りかはわかりませんが、更新されたアルゴリズムが動き出しているかと思います。
ただYMYLに関するサイトは、依然としてランキングのブレが大きいようです。
まず、コアアルゴリズムアップデート後平均検索順位が大きく上がったYMYLサイト
次に全体的に回復基調だが依然先行き不透明なYMYLサイト
これを見るに、YMYLの検索ランキングに関してはまだまだ推移を見守る必要がありそうです。
クリック数が回復していない原因ですが、検索意図重視のためにこれまで広範な検索キーワードからアクセスを集めていたページの上位検索キーワードが減った、もしくは大きくアクセスを稼いでいたキーワードのランキングの順位が下がった事が可能性として考えられます。
まとめ
今回のコアアルゴリズムアップデートによってアクセス数に打撃を受けたサイトの報告がネットの様々な場所で報告されています。
しかし、Googleや多くのSEO専門家が言うように検索ランキングを高める一番の方法はユーザーにとって価値の高い優れたコンテンツを作ることです。
これはGoogleの検索アルゴリズムがユーザーの利便性を追求していく限り変わることはないでしょう。
今回大きく検索ランキングが変動したYMYLに関しては、Googleがガイドラインである程度情報を出しているのでそれを踏まえた改善方法を近日中にご紹介します。
インファクト編集部
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