ボジョレーヌーボーが売れ続ける理由を改めて考えてみました。
グッと寒くなった札幌。低くなった太陽の光りが部屋の奥まで差し込むようになりました。そんな陽だまりの中からこのブログをお届けしてます。インファクト北海道担当&編集長な鵜沼です。
先日ブドウ狩りに行ってきました。食用のブドウではなく、ワイン用のブドウです。
ワインを知る上で畑に行くとわかることがたくさんあります。
太陽の光が十分にあたる場所、風通しが良い場所。同じブドウ畑なのに生育状況が1m先で違う。このブドウ1つ1つから作られるワインの世界は果てしなく深遠なる世界だなと改めて感じました。
そして残すところ今年も後2カ月。早いですね~。そして来月11月といえば毎年第三木曜日はボジョレーヌーボーの解禁日です。
普段はワインを飲まない方もこの時期だけワインを飲むという方も多いのではないでしょうか?
(何でインファクトのブログでワインなんだよ!という方もいらっしゃるでしょうがまぁまぁ落ち着いて読んでください。)
そんな深遠なるワインの世界「ワインは難しい」と仰る方も少なくないですが、そんな方でも気軽にワインを楽しむ日がボジョレーヌーボーの解禁日。
そして需要は落ちているものの、ペットボトル入り、高価格帯のボジョレーヌーボーを中心に売れているそうです。
ロングランで売れ続けているボジョレーヌーボーに売れるヒントが隠されているのではないかと思って、ボジョレーヌーボーが売れ続けている理由を検証してみようと思います。
ボジョレーヌーボーが日本で売れ続ける要素
ご存知の方も多いとは思いますがこのボジョレーヌーボー、フランスから世界へ出荷される内、そのほぼ半分の量が日本へ出荷されるというから驚きです。
ではなぜ世界人口60億人のうちのわずか2%しかいない日本で、世界の半分の量が消費されているのでしょうか?
ボクの思う理由は7つ。(多いな。。。笑)
1.日付変更線の都合で世界で一番早くボジョレーヌーボーが解禁される先進国が日本(世界からみた希少性)
2.本場フランスワインの新酒という価値を伝えた(商品としての希少性)
3.ワインブームの流れに合わせながら一般的なワインとの違いを伝えた。(独自の価値)
4.マスメディアでのアプローチと拡散(メディアでの発信)
5.「新酒は出来たて」という”しずる感”と、”お祭り(イベント)”を楽しむ日本人の感性に響く商品(国民性)
6.価格が普段ワインを飲まない消費者にも買いやすい値段だった。(公共性)
7.年に一度毎年必ず来る(再現性)
希少性を軸に、ブームに乗りながら本流との違いを確立し、マスメディアや店頭で生育状況やブドウの品質の情報を拡散。新しいもの好きで一過性の消費型の日本と言われている中で、「ワインは難しい」という概念から「親しみやすいワイン」という独自の価値を確立し、毎年来るお祭りのように展開してきました。
フランス人はあんなもの喜んで飲まない。
1人当たりの年間ワイン消費量50リットルのフランス人にそう言われるワインが、1人当たりの年間ワイン消費量2リットルの日本でボジョレーヌーボーが売れ続けるにはやっぱり理由があるんですよね。
まとめ
売れる商品には「売れる理由」と「売れる売り方」がキチンと存在するっていうことを改めて確認しました。
他の商品が売れている理由を考えて自社の商品に落とし込んでみると新たな発見があるかもしれませんね。
もちろんボクも価値発見型・販促アドバイザーとしてその辺のお役に立てるよう頑張っていきます!
秋の夜長、ワインを片手に身近にある【売れ続けている商品】の理由を考えてみてはいかがでしょうか。
あ…そうそう、
ちなみに2014年、今年のボジョレーヌーボーの解禁日は11月20日(木)です。
午前0:00を回ったらボクのFacebookのタイムラインはボジョレーヌーボーだらけになるんだろうなぁ。笑
ではではまた。
インファクト編集部
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