日本のインターネット利用時間は世界で最小?世界のネット事情

こんにちは!
インファクト京都Officeの山井です。

皆さんはインターネットを1日にどのくらい利用されていますか?
数日前に、国別のインターネット利用時間を調査した結果が発表されて衝撃が走りました。
その結果で、日本の社会や生活の生産効率が上がらない背景が見えてきたからです。

そこで、今回は世界のインターネット事情についてご紹介していきます。

世界のネット人口

世界のネット人口はどのくらいの数かご存知でしょうか?
世界のネット人口は、※約40.2億人です。あまりピンとこないと思いますが、世界の人口が約75.9億人(2018年時点)なので人口の53%の世界の人々がインターネット利用している事になります。
※参考:2018年・最新の統計情報から見る、世界のネット・SNSの利用状況
URL:https://www.actzero.jp/social/report-22078.html

ネット人口の数値は年々増加しており、今後もITが更に私たちの生活に関わってくることを考えると今後も増え続けていくと思います。
これだけのネット人口がいる中で、国別ではどのくらいインターネットを利用されているのか?そこをご紹介していきます。

世界のインターネット利用時間

世界各国別のインターネット利用時間に関する※調査結果が発表されました。
国別によるインターネット利用時間は下記になります。

1位.フィリピン・・・10時間2分(1日あたりの平均)
2位.ブラジル・・・9時間29分
3位.タイ・・・9時間11分
4位.コロンビア・・・9時間
5位.インドネシア・・・8時間36分

参考:CNN.co.jp : ネット利用時間の最多はフィリピン、最少は日本 国際調査
URL:https://www.cnn.co.jp/tech/35132173.html

なんと1位がフィリピンの10時間2分で1日の約半分を国民がインターネットを利用しています。
アメリカやヨーロッパなどが上位を占めているイメージがありますが、実際は発展途上国が上位を占めています。

今回の結果は、公共サービスや仕事、社会的な手続きがネット化していることが主な原因ではないかと言われており、フィリピンでの利用時間の多さは、海外で働く国民と国内の家族がネットで接触しているのが大きな要因とも分析されています。

それでは、日本のインターネット利用時間はどのくらいなのでしょうか?
結果は3時間45分と世界最小でした。

世界でのインターネット利用平均時間は6時間42分だったので、いかに日本国民のインターネット利用時間が短いかがわかります。

街に出ると、老若男女問わずスマホとにらめっこしているイメージがありますが、なぜこんなにも世界と利用時間の開きがあるのか?
その答えはITと生活の密度にあります。

IT化が進んている「エストニア」

「エストニア」という国をご存知でしょうか?
エストニアは北ヨーロッパに位置する国で、面積は日本の9分の1の4.5万㎢と小さく、人口が約132万人の小さな国です。

しかし、エストニアはSkypeを排出した国でITベンチャーが多く集まる国でもあります。
「ヨーロッパのシリコンバレー」とも言われておりIT業界では有名な国の1つです。

エストニアは小学1年生からプログラミングを学ぶなど早期のIT教育を行なっておりIT教育に力を入れています。
その力を入れる対象は教育機関に止まらず、政府にも広がり「電子政府」という取り組みが行われています。

「電子政府」とは、選挙から行政サービス、教育、医療、警察、居住権に至るまでの手続きなどをインターネットで対応できるようにする取り組みです。
例えば、日本のマイナンバーのように、出生時に発行される国民のID番号が入ったIDカードがあり、身分証明証や保険証として機能します。

更に、インターネットを利用する際の電子署名や電子認証をはじめ、銀行や保険会社などの民間サービスにも広がり、様々な手続きをオンラインで処理できる仕組みになっています。

また、選挙で初めてインターネットを介した電子投票を行ったり、確定申告や会社設立も簡単にネット上で行えるようにITが導入されています。

他にも、電子カルテや病院のオンライン予約に電子処方箋などが導入されて、税金の還付も95%が電子上で自動的に算出されるようになっており徴収コストが低く抑えられています。

こうした生活とITが密に繋がっていることで、社会の生産効率が上がり快適な行政のサービスを受けられ、ネットの利用時間にも関連してきます。
今回の調査結果では、エストニアは入っていませんでしたがITと生活が密に繋がっているわかりやすい例としてご紹介させて頂きました。

インターネット利用時間で、上位にランクインした国は私生活や仕事でもインターネットを利用しており、そこが利用時間を押し上げられたのだと思います。

参考: 電子政府とは?IT最先端を行く東欧の小国エストニア
URL:https://smartdrivemagazine.jp/forefront/e-estonia/

まとめ

いかがでしたでしょうか?
日本はIT化が進んでいると思われがちですが、世界から見るとまだまだ遅れています。
キャッシュレス化を国を上げて進めようとしていますが中々浸透しないのも、ITというものがまだまだ生活と密に関わっていないからではないでしょうか。

IoTというモノとITが繋がる言葉が浸透してきていますが、国民が積極的にITと関わることがITと生活を密にしていく近道になります。
IT化は間違いなく社会や生活の生産効率を上げて快適さを享受できます。

みなさまもITというものにより興味を持って、インターネットを利用して生産効率を上げていきましょう!

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インファクト編集部

中堅・中小企業売上UP研究所by株式会社インファクト【INFACT】です。WEB&ソーシャルメディアマーケティングを得意とし販売促進支援企業として販促コンサルティングからWEB制作・カタログ・パンフレット制作まで企業の売上アップをサポートします。http://www.infact1.co.jp/
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