Googleアナリティクス・タグマネージャーでのコンバージョン設定方法|URLクリック編

京都でインターンをしている山田です。
今回はコンバージョンの”設定方法”を中心に作成しています。
記事の前半には定義や用語解説を、後半には実際にGoogleアナリティクスとタグマネージャーを使った設定方法を説明しています。

コンバージョンを設定する意味とは?

コンバージョン(CV)はWebマーケティングで”最終的な成果”という意味合いで使います。
存知のように、設定する目的は数値の可視化です。効果量をアナリティクスで確認するため、その数字を元にサイトデザインを考えるためにコンバージョンを設定しておきましょう。

コンバージョン率(CVR)とアトリビューションとは?

Googleアナリティクスで詳細な数値やグラフは[コンバージョン]→[目標]→[概要]で確認することができます。

そこに出てくる用語にコンバージョン率(CVR)アトリビューションというものがあります。

コンバージョン率(CVR)…セッション数に対するコンバージョン(CV)数の割合のことを表し、CVR=CV数÷セッション数となります。つまり、自ら設定したコンバージョンの”達成率”を指します。

アトリビューション …コンバージョンに至るまでの複数の過程(接点)を分析することです。コンバージョンを達成できた・できなかった要因をメタ的に分析することでより良いコンバージョン設定へと改善していくための指標になります。

コンバージョンは目的に合わせた設定をするために、実に様々な種類があります。ページ到達、フォーム送信完了、電話タップ、メルマガ登録などです。
今回は「URLクリック」をコンバージョンとしています。コンバージョンによって選択する箇所が変わってきますが、手順などの流れは同じです。

実際のGoogleアナリティクス、タグマネージャーでの設定方法

では、実際にコンバージョンを設定していきます。用いるツールはGoogleアナリティクスとGoogleタグマネージャーです。

まずGoogleアナリティクスを開きます。左下[管理]→[目標]→[新しい目標]の順に選択していきます。

 

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[新しい目標]を選択し少し下にスクロールすると下記の画面になります。

ここでは、[カスタム]を選択し[続行]をクリックします。
※「テンプレート」と「カスタム」の2種類が存在するのですが、テンプレートはよくあるコンバージョンが用意されています。

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続いて、目標の説明の[名前]を下記の四角い枠に入力します。自由に目標の名前を付けてください。(記事バナー、メルマガ登録など)

そしてタイプを選択します。今回はURLクリックなために「イベント」に設定しています。イベント以外のテンプレートにあるタイプに当てはまる場合はそこを選択して下さい。

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イベントを選択したので、四角い枠で囲ってある[カテゴリ]、[アクション]、[ラベル]の3つに入力します。

自由に記載してください。参考までに下記の画像では、カテゴリ→[記事バナー]、アクション→[click]、ラベル→[記事バナー]にしました。※カテゴリとラベルは合わせます。

最後に、[続行]を選択しアナリティクスでの設定は完了です。

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続いてGoogleタグマネージャーを使っていきます。
まずは画像上部、対象のアカウントを選択します。そして次に、左側の[タグ]→[新規]を選択します。

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まず分かりやすいように画像上部にあるタグ名を決めます。

次に、タグの設定の枠内で適当な位置でクリックすると、タグタイプが表示されますので一番上の[Googleアナリティクスユニバーサルアナリティクス]を選択します。

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下記の画面が表示されますので、トラッキングタイプを先ほど選択した[イベント]に、イベントトラッキングパラメーターをアナリティクスで記載した内容と全く同じにします。
カテゴリ→[記事バナー]、アクション→[click]、ラベル→[記事内バナー]。

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そして次に、少し下にスクロールし、「このタグでオーバーライド設定を有効にする」にチェックを入れ、トラッキングIDを入力します。
トラッキングIDはGTMとアナリティクスとを連動させるために入力します。

では、アナリティクス画面をもう一度開きます

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アナリティクス画面が開いたら、左下[管理]→[プロパティ設定]を選択します。
するとここにトラッキングIDが記載されていますのでコピーして先ほどのGTMの欄にぺーストします。

続いて、GTMに戻ります。画面左側にある[トリガー]を選択します。

左上にタグと同様の名称を記入し、[トリガーの設定]の枠内をクリックします。

ここでトリガーのタイプを選択するのですが、今回は先ほどアクションの欄で[click]と記入したので、クリックの[リンクのみ]を選択します。
※ここで様々な選択肢が出てくるので、目的に合わせた項目を選択してください。

次に、トリガー設定が出てきます。

「一部のリンククリック」を選択し、画像の左下の箇所を[Click URL]に変更します。
そして、右下のURLの欄には”コンバージョン先のURL”を設定しましょう。バナーをコンバージョンとして設定したならば、バナーをクリックした時のアクセス先のURLです。

全て入力が完了しましたら、[保存]をクリックします。

この段階ではまだ反映されていません。あと一つ手順が残っていますので注意です。

最後に、画面右上にあります[公開]ボタンをクリックします。

そしてバージョン名を自由に記載し[公開]をクリックすると全ての設定が完了しました。
※バージョン名は変更履歴に残る際の名称になります。

Googleアナリティクスに反映されているか確認

Googleアナリティクスを開きます。左側の[リアルタイム]→[コンバージョン]を選択します。

設定が適切に行われていれば、5分~15分程度でこの画面に反映されますので、実際にクリックしてみてアナリティクスに反映されているか確認します。

右の目標のヒット数に画像のようなタテ棒が出ると計測されている証拠ですので、出ないときは15分後にもう一度クリックしてアナリティクスを確認してみてください。それでも出ない時は他に問題があるかもしれません。

まとめ

今回はコンバージョンについて解説してきました。
コン
バージョンの設定目的として①数値を可視化する、②その数値を元にサイトデザインを考える、③数値から漏れた情報をアトリビューションで確認することです。

また、Googleアナリティクスとタグマネージャーを使って実際の設定方法を解説しました。今回は「URLクリック」のコンバージョン設定をベースに解説しましたが、手順の流れは大きく変わらないのでコンバージョンを設定するときに是非ご活用ください!

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山田 翔之輔

株式会社インファクトのディレクターです。 半年間のインターンを経て、株式会社インファクトに新卒で入社しました。 新卒1年目、お役に立てる情報発信を行っていきます。
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