【2020年版】Google Workspace(旧G Suite)対Office365徹底比較!
「うちは20人程度の会社だから、グループウェアなんて・・・」という経営者の方を見かけます。しかし、その規模だからこそ「生産性向上」を望むにはグループウェアを導入して効率化を図り、無駄をなくすことが必要だと思います。グループウェアといっても、最近では月額料金も安く、価格以外の面でも中小企業が利用しやすいものが少なくないです。
今日はその中でも日本国内で導入社数が伸びているGoogle社が提供しているGoogle Workspace(旧G Suite)とMicrosoft社が提供しているOffice365(オフィス365)をわかりやすく、初心者、中小企業向けに比較、解説します。
是非、この機会にグループウェアを知る、見直す参考にしていただければと思います。
※2019年7月8日に公開した記事ですが、G Suiteのブランド変更に伴いリライト記事に必要な文言等を追記、その他の部分も修正して2020年10月26日に再度公開しました。
今注目されているグループウェア、Google Workspace(旧G Suite)とOffice365
日本国内で導入されているグループウェアのシェア状況は、
2018年も「サイボウズOffice」と「Office365/Exchange Online」の2強体制となっている。ただし、「サイボウズOffice」の導入社数シェアがほぼ横ばいであったのに対し、「Office365/Exchange Online」は3.1ポイントの増加となっている。
依然として導入社数シェア首位は「サイボウズOffice」が堅持しているが、両者の差は2ポイントに縮まっており、今後は導入社数シェア首位が入れ替わる可能性も考えられる。以前のグループウェア市場において長らく導入社数シェア首位を保っていた「IBM Notes/Domino」の状況を見ると、導入社数シェアの数値はほぼ横ばいだったものの順位を4位から7位に落としている。 一方で、「desknet‘s NEO」は国産ベンダの2番手、「Google Workspace(旧G Suite)」は海外ベンダの2番手として、それぞれ導入社数シェアを伸ばしてきている。引用:ノークリサーチ社による「中堅・中小企業向けの「グループウェア」におけるシェア動向と「働き方改革」に関連する機能ニーズとの関連性に関する調査」
つまりGsuiteとOffice365は、今&今後注目のグループウェアといっても過言ではありません。
Google Workspace(旧G Suite)・Office365 比較
Google Workspace(旧G Suite)とOffice365は、それぞれ個人向けと企業向けのサービス体系をもっていますが、今回は、中小企業向けのグループウェアとして比較しますので、どちらも企業向けの有料版サービス、そして、比較のために両者最低プランを比較します。
Google Workspace (旧G Suite) | Microsoft 365 Apps for business | |
料金(月) | ¥680/ユーザー | ¥1080/ユーザー |
メールのホスティング 独自のメール ドメイン アドレスを使用可能 | ○ | ✕ ※次プラン「Business Premium ¥1,630」から可能 |
1ライセンスあたりの使用可能ディバイス数 | 299台まで インタネット環境でログインすれば使用可能なため、そもそもその考え方ではない。 | 1 ライセンスでユーザー 1 人あたり 5 台のスマートフォン、5 台のタブレット、5 台の Windows PC または Mac にフル機能の Office アプリをインストール 可能 |
音声会議・ビデオ会議(WEB会議) | ○ | ✕ ※次プラン「Business Premium ¥1,630」から可能 |
共有カレンダー | ○ | ✕ ※次プラン「Business Premium ¥1,630」から可能 (Microsoft Teams という機能の中にある) |
作成アプリケーション (エクセル、ワード、パワーポイントにあたるもの) | ○ | ○ |
ディバイス、OS互換性 | クラウドなので、全く問題なし(依存しない、MacでもWinでももちろんOK) | |
クラウドストレージ | 30GB | 1TB |
サポート | 電話とメール、24時間365日 | 電話とメール、24時間365日 (重大な問題の場合) |
検討するのに重要なポイントになってくるところだけ、まず比較しました。
また、Google Workspace(旧G Suite) のプランでは、ビジネス用のカスタムメールが提供され、Gmail、カレンダー、Meet、Chat、ドライブ、ドキュメント、スプレッドシート、スライド、フォーム、サイトなどが利用できます。
Google Workspace(旧G Suite)とOffice365のおすすめはどっち?
上の表をまとめ、結論から申し上げますと、Google Workspace(旧G Suite)をおすすめします!
Google Workspace(旧G Suite)の方が中小企業のグループウェアとして必要なものが入っている!
中でも独自ドメインメールと、音声&WEB会議が入っているかどうかは、一番大きいと思います。
つまり、Office365の場合、WEB会議を行うためには、別でskypeや、Zoom等を使わなくてはいけない。そうすると、ログインも別途になる、または、ものによっては別で有料契約が必要になってきますし、skypeに関しては、ユーザーアカウントの事前交換をしないといけないので、これは、社内の会議に使うのは非常に不便です。
気になるのはストレージの容量
Google Workspace(旧G Suite)30GBに対して、 Office365は1TB。この差は大きいかもしれません。ただ、動画やデザインデータなどの保管が特別必要な場合でなければ30GBで十分ともいえます。
このあたりは運用設計で検討すべきポイントですね。
なおGoogle Workspace(旧G Suite)のストレージ容量は、ランクアップしたBusiness Standard(¥1,360/月/ユーザー)は2TB、Business Plusでは5TBを利用することができます!
ちなみにOffice365の次のプランは、Business Premium(¥1,630/月/ユーザー)なので、やはり、Google Workspace(旧G Suite)は最低プランのBasicでほぼ全てを盛り込んでいるが、拡張性もあると言っていいのではないでしょうか。
最大の差は、使用可能台数 。Google Workspace(旧G Suite):299台 Office365:最大5台まで
Google Workspace(旧G Suite)はどのデバイスからでもアクセスできるのに対し、Office 365では最大5台まで(ビジネスプラン)という台数制限があります。
これは、Office 365はもともとパソコンのローカル上で使用することを想定して開発され、その後からオンラインに対応するようになったことにも起因します。
一方で、Google Workspace(旧G Suite)は最初からオンライン利用を想定して開発され、後からオフラインでの作業が可能な仕様になったため、どのディバイスからでも使用可能ですし、オンラインで使う際の動作性が優れています。
※G Suiteには利用人数の制限はありませんでしたが、Google Workspaceへの変更で制限が設定されました。
とはいえ299名までとほぼ無制限のプランではありますが、仮に300名以上で利用したい場合は、Google WorkspaceのEnterpriseプランを選択する必要があります。
GsuiteとOffice365、どちらも注目すべきはアドオンと連携
これに関しては、改めて解説しますが、Google Workspace(旧G Suite)とOffice365、どちらにも共通していえるのは、アドオン機能と他サービスとの連携により、自分の会社にあったもので機能を追加することができ、費用も使う分だけという考え方が、従来のグループウェアと大きく違うところです。
このあたりは、どちらもまだまだ続々と出てきているので、どちらがデファクトスタンダードをとるかで充実度合いも変わってくると思います。
まとめ
いかがでしょうか。どちらも今後、アドオン機能や連携等は楽しみです。
ですが、私は今のところ、断然Google Workspace(旧G Suite)がおすすめです!というのもGmailやGoogle カレンダーはかなり前から無料版でも使っているユーザーが多いので、社内での定着が早いという点と、無料版でも使っている人口が多いものの方が連携共有しやすいからです。
例えば、こちらがGoogle Workspace(旧G Suite)を入れていて、相手(外部の人)が、Gsuiteを入れていなくても無料版Googleアカウントを持っていれば、外部の人ともGoogle カレンダーで打ち合わせの予定や議事録を共有することが可能です。
グループウェアを入れていない企業の方、生産性向上への取り組みの第一歩は、グループウェアの導入だと思います!!是非、ご参考ください!
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インファクト編集部
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