フレッドアップデート、アウルアップデートって何?|Google検索

今回のブログ記事です。
ここ2回ほど、オウンドメディア、コンテンツマーケティングと解説してきましたが、またまたGoogle検索の話題に戻します。
Google検索といえば「◯◯アップデート」。何らかのアップデートの度に、多くのホームページ関係者が大慌てするのですが、今年に入って2つ名前付きの新しいアップデートがありました。
フレッドアップデートとアウルアップデートです。
アウルについては、本当に先月末のことですが、今回はこの2つのアップデートについて解説します。
ただ、結論から言えば、真面目にコツコツと、ユーザーの役に立つブログ記事を書いていれば、全く問題にすることはありません。
そんな話です。
フレッドアップデート、アウルアップデートって何?|Google検索
目次
- Google検索はアップデートを繰り返す
- フレッドアップデートとは?
- フレッドアップデートは名前をつけないアップデートのこと
- これまでとは全く違うアップデート・フレッドアップデート
- アウルアップデートとは?
- 小手先のテクニックは無意味になる
- まとめ|基本に忠実が一番
Google検索はアップデートを繰り返す
本題に入る前に。Google検索のアップデートについては、以下のブログ記事で解説していますので、そちらも合わせてお読みください。
→ ペンギンアップデートって何?|今更聞けないSEO・Google検索編
Google検索は、検索順位を決定するアルゴリズムを日々アップデートしていると言われます。
後述するフレッドアップデートが行われた日は、1日で3回のアップデートが行われた、と主張する専門家もいます。
実際、Googleが正式にアップデートについて情報を発信している訳ではないので、あくまで外部から観察しての話です。
その中でも、影響範囲が大きかったり、これまでとはガラっと変わるようなアップデートについては、公式に発表されることが通例でした。
「ペンギンアップデート」「パンダアップデート」といった言葉を聞いたことがあるかもしれませんが、そういう名前付きのアップデートは、かなり大きな変動を伴うアップデートです。
日々のチューニングレベルではなく、そのような名前付きのアップデートでは、大幅な順位変動が発生するため、多くの方々が注目しています。
実は、そんな名前付きのアップデートが今年に入って2回ありました。
フレッドアップデートとアウルアップデートです。
フレッドアップデートとは?
まずは、フレッドアップデートから。
これは今年(2017年)の3月上旬ごろに実施されたと思われるアップデートです。
その内容は、一般的には、
コンテンツ・ページ数が非常に多いサイトで、尚且つバナーなどの広告が著しく多いサイトを狙い打って、順位を下げるアップデート
と説明されています。
ページ数が多くて、バナーなどの広告が多い?
そうです、昨年末に大問題になったDeNAのWELQのような、広告を出すための集客ブログやホームページのことです。
ユーザーの役に立つ情報を提供するのではなく、広告を見せるためにコンテンツを用意している・・・そういうサイトは世の中に多くあります。
俗にいうアフィリエトサイトなんかも、そういった類でしょう。
多くの方が、このフレッドアップデートは、去年のWELQ問題に対するGoogleの対応である、と考えたことでしょう。
確かに、3月上旬の「フレッドアップデート」と呼ばれるアップデートは、そういうものでした。
しかし、このアップデートの本質的は、ちょっと異なるようです。
フレッドアップデートは名前をつけないアップデートのこと
そこでまずは、フレッドアップデートの名前の由来を確認してみましょう。
この名前の由来は、
「今後、特に名前をつけないアップデートに関しては、Fredと呼ぶようにしよう」
という意味の発言を、Googleの中の人であるゲイリー・イリェーシュ氏がしたことにあります。
Googleは当初、フレッドアップデートの存在自体を否定していました。
実際、Google的には、日々の細かなアップデートの一環だった筈ですが、それが大きな変動を引き起こしたため、外部の人間が騒いだ。
結果、ゲイリー氏の発言からフレッドアップデートと名付けられた、と考えられます。
これまでとは全く違うアップデート・フレッドアップデート
3月上旬のアップデートでは、いわゆるGoogleの品質ガイドラインに関する部分でアップデートが行われたようです。
その結果、「低品質のコンテンツ」の数だけが多いサイトで、「広告が多い」ものが狙い撃ち状態で順位が下がったと思われます。
よって、先ほどのような認識になる訳です。
しかし、実は、この時は、複数のアップデートが同時に行われていたようです。
そして、それらのアップデートには人工知能によって作られたものが多く含まれていたとされます。
このフレッドアップデートと呼ばれるもので重要なのことは、
・複数のアップデートが同時に行われた
・人工知能がアップデートに関与していた
この2点です。
これまで、Googleは人間がアップデートの中身を決め、手動でアップデートしてきました。
現在も最終的には人間がアップデートを判断していると思われますが、人工知能を使うことで、複数のアップデートを同時に処理できるようになったのです。
個々のアップデートの関係性は正直、人間には理解できないレベルにあると思われます。
何かをアップデートしたら、別の要素に大きな影響を与え、検索結果の順位が大変動した・・・となるをGoogleとしては避けたいのでしょう。
それらの調整を人工知能が行うことで、一度に複数のアップデートを、素早く行うことができるようになったと言えます。
今後は、半自動的に人工知能を活用してアップデートを繰り返すようになると思われます。
因みに、人工知能の活用が進む中で、Googleの中の人も、アップデートの詳細な中身を、瞬間的には理解できない状況があるのかもしれません。
フレッドアップデートについて、ジョン・ミューラー氏(Googleのかなり偉い人)は、「そんなアップデートのことは知らない」と答えたことが先月末に話題になりました。
本心かブラフかはわかりませんが、ただ、これは案外、本音なのかもしれません。
結論から言えば、重要なことは、Googleのアップデートは、もはや、特定のポイントを狙い打ったものではない。
ということ。
そして、その進化速度はますます加速していく可能性が高い、ということでしょう。
アウルアップデートとは?
続いてアウルアップデートについてです。
先ほど、もはや特定のポイントを狙い打ったアップデートは無いだろうと書きましたが、いきなりそうではないアップデートの話です。
これは4月末に行われたアップデートで、Googleの公式ブログで発表されました。
内容は非常に明快で、いわゆる「フェイクニュース」対策です。
フェイクニュースというのは、最近かなり話題になっているのでお聞きの方も多いかと思います。
- 事実に基づいていないニュース
- 意図的に事実を誤解させようとするニュース
- 攻撃的な内容のニュース
- 差別的な内容のニュース
などの嘘・偽のニュースです。
アメリカ大統領選の結果を左右したのでは?と言われたり、昨年のWELQ問題でもクローズアップされていました。
このようなフェイクニュースの問題にGoogleが本腰を入れて対策を始めたということです。
もちろん、その情報が本当に正しいものかどうか、正確に判断できるレベルには至っていないようです。
現在は、より信頼性が高いと思われるサイトの評価を上げ、怪しいものは下げるというレベルと言われています。
しかし、ここが進化してくれば、「嘘」の情報は淘汰されていく可能性が高いでしょう。
Googleは今後、人工知能を使った日々のアップデートと、個別の大きな問題に対応するためのアップデートが繰り返されていくようになると思われます。
小手先のテクニックは無意味になる
さて、ここまでフレッドアップデートとアウルアップデートについて解説しました。
この2つの共通して言えることは、これまでのアップデートとは本質的に異なっているということです。
平たく言えば、「小手先のテクニック」では、上位表示されない・・・そんな方向にGoogleが進んでいると考えられるのです。
- キーワードの含有率がどうか?
- 競合サイトがどうなっているか?
- どこから被リンクをもらわらないといけない・・・
とか、そういったことではなく、それぞれのコンテンツについて
- 誰のために書いた情報なのか?
- その情報は、本当に役にたっているのか?
- その情報は、信頼できるものか?
という部分をしっかりと考えて作ることが必要になって行くでしょう。
まとめ|基本に忠実が一番
さて、ここまで読まれた方はもうお気づきのことと思いますが、結局は「基本に忠実が一番」ということです。
- ブログを書くのは何のためか?
- インターネットでホームページを公開するの何のためか?
SEOで検索上位に上がることが目的ではありません。
お客さんの役に立つ情報を届けることで、注目してもらい、お客さんの役に立つことで、サービスや商品に関心を持ってもらうことでしょう。
それをコツコツやっていれば、何かテクニックを労せずとも、Googleがちゃんと評価してくれる。
そんな時代になりつつあるということだと思います。
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インファクト編集部

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