ECサイト構築時は商品コードの見直しの絶好のタイミング!
今回は、ECサイト構築時に是非見直しておきたい、商品コードの作り方をご紹介します!
何故、ECサイト構築と商品コードの精査が関係しているのかもご説明します。
現状の商品コードの見直し
「商品コードを見て『商品、規格、価格帯』が一目で分からない」などのお悩みはございませんでしょうか?
「システムが割り振る連番の為」や「担当者の引き継ぎの度に採番ルールが微妙に変わってきている」など、理由は様々あると思いますが、ECサイト構築時に、是非、商品コードの見直しをご検討ください!
ECサイト構築時に見直しておきたい理由
ECサイトを構築・運用していく理由は、売り上げのアップや顧客数の増加、販促の拡大、という理由が挙げられますが、売り上げ・顧客数が伸びれば伸びるほど、「商品・顧客・在庫・受注履歴」などの連携が大切になります。
その為、どの社員でも一目見ただけで、どの商品かが分かる商品コードを付けておくことが、業務効率化や受発注時のミスの削減にも繋がります。
商品コードのオススメする作り方
・全社員が『商品コード=商品』と分かるように、「カテゴリー」「商品の種類」「規格(色やサイズ)」で分けます。
・同じ商品でも販売時期によって「価格」が変わるなどがある場合は、キャンペーン有無の設置も推奨します。
以下は、アパレル商品の商品コードの例です。
尚、以下3点が注意点です。
①1つのカテゴリー内で曖昧な項目を設置しない
「その他」など、どの項目にも該当しない または、どの項目にも当てはまるような曖昧な項目は設置しないようにします。担当者の主観などが入り、コードの正確性がなくなる可能性があります。
例:上記アパレル商品コードの例では、キャンペーン項目に「その他キャンペーン」といったコードは作らないようにします。
②桁数の統一
商品コードはECサイトだけでなく、レジや仕入れ、在庫など、他システムとの連携にも関わります。
その為、CSVでのインポート・エクスポート時でも問題が出ないよう、どの商品も桁数を統一しておきます。
③カテゴリーの桁数は幅を持たせておく
廃番や新規コード追加など、商品は常に増減します。その為、コードルールを超えてしまわないよう、どのカテゴリーでもアルファベットまたは数字は大きめの幅でルール化しておきます。
例)アルファベット:「A」では26通り・「AA」では26×26では676通りの種類を取得可能
例)数字:「01」99通り・「001」では999通りの種類を取得可能
スタート時期は、空き番があった場合でも問題ありません。先のことを想定しルール化しておきます。
また、認識しやすいようにカテゴリーの頭文字からとったアルファベットを使用するコードルールは、新カテゴリーの追加時に重なるなど矛盾が出てくる場合があるため、連番でのルール化を推奨します。(最低でも一番左の大カテゴリーのみ頭文字にしておく、など)
運用について
ポイントとして以下の2点が挙げられます。
・採番ルール作成時は、関係者の意見を取り入れる
商品コードは、一度ルールを決めると変更がしにくい全社ルールです。
営業、商品企画、在庫、配送など関係者の意見を取り入れ、関係者全員が分かるルール作りを行います。
・採番ルールを明文化しておく
担当者が変わった場合でも、常に統一した採番ルールで生成できるよう、文章・図式化しておきます。
まとめ
このようにECサイト構築での売り上げ・顧客数アップを目指す上で、商品コードの整理・精査は重要な要素となります。
もちろん、過去の商品コードが膨大にある、一部署だけでは判断できない要素となるため、容易に変更できない状況もあるかと存じます。
しかしECサイト構築・運用は、企業にとって非常に重要で大切なイベントです。是非、一度、既存の商品コードをそのままインポートされる前にご検討いただければと思います。
島崎 誠也
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